beacon

[MOM2078]長崎日大MF吉武郁哉(新3年)_チームの中心、支える側の両立目指す好選手が先制点

このエントリーをはてなブックマークに追加

長崎日大高MF吉武郁哉

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.27 UAチャレンジカップ 湘南高 0-2 長崎日大高いわきFCフィールド]

 身長は165cmほどで体重53kgと細身だが、長崎日大高の亀田陽司監督が「(技巧派揃うチームの中でも)感覚は抜けている」と認める存在。エース番号とも言える「14番」を背負うMF吉武郁哉(新3年)が先制ゴールを含む活躍を見せてチームを勝利へと導いた。

 前半14分にはFW吉川稜也(新3年)のシュートのこぼれ球を押し込んで先制点。「先輩の人にPAに入って行く回数をもっと増やした方がいいと言われていた。シュートが低い弾道だったのでこぼれるかなと思って詰めました」とアドバイスを実践する形でゴールを奪った。

「足も速くないし、身体も強くないので、駆け引きしてゴールに繋がるようなプレーができればいい」というMFは、相手の逆を突いたり、上手く相手DFとの間に身体を入れながらボールをキープし、その仕掛けやアイディアあるパス、素早い動き出しでオープンスペースを突く動きなどでも目立っていた。

 フィジカル面は課題。競り負けてボールを失ってしまう面があるが、その中で成長も感じている。「最近、ちょっと相手を背負うことができるようになってきた。(少し余裕を持って)相手の足を見てプレーをしていました」。できることが増えたプレーをゲームの中でしっかり表現していた。

 エースの期待を受けるMFは今後チームの中で「中心にもなっていきたいですし、支える側の選手にもなっていきたい」と力を込める。憧れはMFイニエスタや「あんまり派手じゃないですけど、一番重要なポジションにいる」MF遠藤保仁。試合を決める役割、目立たなくてもチームに貢献する役割も全うして、仲間たちとともに白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

TOP