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[UAチャレンジカップ]「明日の目標」で課題クリア、聖光学院が湘南を3-0撃破!

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聖光学院高は3-0で快勝。MF坪佳侑は2点目を演出した

[3.28 UAチャレンジカップ 聖光学院高 3-0 湘南高 いわきFCフィールド]

「革新的なサッカーイベントを通じ、ユース期において必要とされる様々な情報、知識を提供することで、世界に通用するサッカー選手を育成し、サッカー界繁栄の一助とする」という理念の下で行われている「アンダーアーマーチャレンジカップ 2017 SPRING」(福島県いわき市)は28日、大会2日目を行った。聖光学院高湘南高との一戦は聖光学院が3-0で快勝した。

 聖光学院はチームとして取り組んでいる「課題を次の日に改善すること」を実行。MF山口輝久主将(新3年)は「去年みたいに強い選手や上手い選手がいないので、課題などを選手のミーティングで出し合って『明日の目標』を毎日決めています。(現在)試合の最初の方と終わり方が悪くて、昨日、慶應(義塾)とやったときに最初5分くらいで失点してしまった。昨日のミーティングで失点ゼロで終わることと、しっかり得点することを話し合って決めて、きょう上手く失点ゼロで終わることができた」。目標を達成して勝ち点3を獲得した。

 得点源のFW英翔太(新2年)を負傷で欠いている湘南だが、大型CB山内涼太郎(新2年)とCB榮田大(新2年)の高さを活かしたロングスローやCKで聖光学院ゴールを脅かす。高まっている守備意識によって出足良く聖光学院の攻撃を食い止めるなど、序盤は踏ん張っていた湘南だったが、相手のハイプレスにハマって先制点を奪われてしまう。

 16分、聖光学院は相手CBにプレッシャーをかけたFW瀧流(新3年)がインターセプト。GKとの1対1を右足で制してリードを奪う。その1分後の17分にはGK長田康太郎(新3年)が右オープンスペースへ走るMF坪佳侑(新3年)へ判断良くフィード。一気に抜け出した坪がラストパスを入れると、DFに当たってこぼれたボールを瀧が右足で決めて2-0とした。

 湘南はミスやアンラッキーな部分もあって連続失点。MF内藤憲(新3年)は「いつも神奈川でやる時も自分たちのミスから失点して崩れてしまう。やれていない訳ではないのでそういうところを伸ばしていきたい」と語っていた。その後も主導権を握った聖光学院は最終ラインから落ち着いてボールを繋ぎ、「自分で点取ったり、アシストしたり、ゲームをコントロールしたり、しっかり自分から発信していける存在になっていきたい」という10番山口やキーマンの坪が3点目のゴールを目指す。

 聖光学院は後半開始からメンバー10名をチェンジ。それでも技術高い選手たちが流れを保ったまま試合を進める。湘南もボランチからCBへポジションを移した内藤が「そこが自分の役目だし、自分のいいところだと思うので、それは負けてはいけないと思うし、負けないつもりでやっている」と大声のコーチングでチームを引き締め、前への強さを発揮する山内らが我慢強い守りを見せる。

 だが、聖光学院は20分、右サイドを抜け出したFW須藤祐斗(新3年)がGKをかわすと、そのまま角度のない位置から右足で決めて3-0。湘南SB久保雄汰(新3年)の右クロスをFW鈴木康正(新2年)にボレーで狙われるシーンこそあったものの、最後まで得点を許さずに勝利した。

 聖光学院はこれで開幕3連勝。湘南は3連敗となった。だが、湘南は続く慶應義塾高戦を1-1で引き分けて勝ち点1を獲得。一方の聖光学院は創造学園高に1-2で敗れ、首位・明秀日立高と勝ち点1差の2位で最終日を迎えることになった。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

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