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[MOM2080]聖光学院FW瀧流(新3年)_したたかに2発!特別な武器持たないストライカーがゴール量産中

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聖光学院高FW瀧流は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.28 UAチャレンジカップ 聖光学院高 3-0 湘南高 いわきFCフィールド]

 特別な強さも、速さも無い。それでもゴールを量産しているストライカーだ。聖光学院高FW瀧流(新3年)は元々SHを努めていたが、山田喜行監督が「点取っているから前にするべき」と判断して2週間前にCF転向。その瀧は一週間前、3日間の茨城遠征で10得点を挙げると、この試合でも前半だけで2得点を決めて見せた。

 まずは前半16分、湘南高CBのパスコースを切りながらプレッシャーをかけた瀧は、相手が切り返したところを逃さずにインターセプト。GKと1対1となった瀧はそのまま右足で先制点を奪った。その1分後にはカウンターからMF坪佳侑が上げたクロスを湘南DFがスライディングしながら足に当てる。その先にいたのは瀧。ボールを“引き寄せた”FWは難なく右足で連続ゴールを決めた。

 本人も認める“したたかな”ストライカー。「こぼれ球とかを常に狙っていて飛び込んでいます」。スピード、フィジカル、高さなど大きな武器を持っている訳ではない。それでもゴールに対して他の選手たちよりも「貪欲」だと自己分析するFWは、その思いの強さでゴールを量産している。

 山田監督も「(何故か)彼のところにボールが来る」と微笑むほど、ボールを引き寄せてゴールを連発。その瀧は課題であるDFを外す動きを改善してさらに得点数を増やすことを誓った。「(将来)プロになりたいと思っているので一歩でも近づけるように」。目標を達成するために、誰よりもゴールを奪い続ける。

(取材・文 吉田太郎)
アンダーアーマーチャレンジカップ2017 SPRING

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