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途中出場でダメ押しアシストの清武「僕ができるのはリズムを変えること」

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後半29分からの途中出場でダメ押しゴールをアシストしたMF清武弘嗣

[3.28 W杯アジア最終予選 日本4-0タイ 埼玉]

 攻撃にアクセントをもたらしながらボールを支配し、試合を滞りなく終わらせた。3-0とリードして迎えた後半29分、MF香川真司と交代でトップ下の位置に入ったMF清武弘嗣(C大阪)は、香川とはまた違ったリズムでゲームをコントロール。同38分に得た左CKのチャンスではゴール前へ正確なボールを供給し、DF吉田麻也のへディングシュートをアシストした。

「リズムを変えて最後のパスを出す。自分のトップ下のイメージはそうだし、途中出場なのでそれが求められたと思う。僕ができるのはああいうこと」と、まずまずの自己評価だ。

「監督に指示されたのは、ボールを失わず、落ち着かせてほしいということだった。それをイメージしながら『シンプルにやってきます』と言った。シンプルにやるところとリスクを冒すところを使い分けて、(川島)永嗣さんのスーパーセーブもあって、うまく試合を終わらせることができた」
 
 その言葉どおり、4-0というスコア自体は文句のつけようがない結果だが、自身が出ていない時間帯も含め、試合全体を振り返れば、内容には納得がいっていないのも事実。「みんなが満足できていない試合だったと思う。もっとポゼッションしても良かったのかなと思うし、そのポゼッションに関しても距離感やイメージをもっと共有できていたら良かったと思う」と反省が口をついた。

 とはいえ、2連戦で勝ち点6を手に入れたことで、最終予選残り3試合に弾みがついたのは間違いない。背番号13は「この良い流れを6月に持っていきたい」と力強く言い切った。

(取材・文 矢内由美子)

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