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[MOM2085]桃山学院FW茶谷椋(新3年)_可能性秘めた188cmストライカー、前線牽引して1得点

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桃山学院高FW茶谷椋(右)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 ミズノカップ準決勝 飛龍高 0-3 桃山学院高 香川県サッカー場サブ]

 188cmの長身に加え、50m走を6秒台前半で走るというスピードも武器。桃山学院高のFW茶谷椋(新3年)はFW南野拓実やDF室屋成を輩出したゼッセル熊取FC時代、それほど目立った活躍をしてきた訳ではないのだという。だが、身長183cmの父親の影響もあってか、中学最終学年で約10cm、高校入学後も7、8cm身長を伸ばしてきたFWは、桃山学院の「(出番を簡単には与えず)1年間飢えた状態にした」(堀佳津之監督)という育成方針の中でスケール大きなストライカーに成長してきている。

 今回のミズノカップは津工高戦で3得点。この日は「監督にも言われていて、しっかり前で起点つくって、上手くサイド使ったりして、もう一回自分が受けたりすることは意識していたので、そこは良かったと思います」と振り返ったように、前半から前線でよくボールを収めて攻撃の起点となっていた。

 大柄で水準以上の技術レベルも備えるFWは迫力あるドリブルでPAへ突進するなど、相手にプレッシャーをかけると、後半33分に左クロスから右足でゴール。決勝進出に大きく貢献した。

 堀監督によると、初見の相手に対しては力を発揮できているが、大阪府内では警戒されて十分な結果を残せていないという。だからこそ、まだまだレベルアップが必要。「(ミズノカップでは)ドリブルで抜けていけるんですけどシュート決めれていない。もっと決められると思っているんで練習していきたい。(また)大阪のチームはもっと厳しくプレスに来る。自分がもっと強くなって攻撃の起点になっていきたい」と誓った。

 堀監督はより上体を上手く使って、警戒される中でもプレーの成功数を高めていければ「怪物候補になってくると思う」と期待を寄せる。本人は「インハイも、選手権も、全国狙って出て、全国で有名なチームになれるようにしたい。自分がゴール決めて全国に連れて行けるようなプレーヤーに。まずプロを目指していく」。チームを勝たせて“怪物候補”として注目度を高め、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
ミズノカップ U-18 IN うどん県

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