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大宮悪夢の開幕6連敗…渋谷監督は去就に言及「私自身の責任を感じている」

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渋谷洋樹監督は開幕6連敗の責任を重く受け止めた

[4.8 J1第6節 大宮0-2神戸 NACK]

 トンネルから抜け出せない。勝ち点「0」で最下位に沈む大宮アルディージャは神戸に敗れ、クラブワーストを更新する開幕6連敗。さらに、13年シーズン以来となるクラブワーストタイのホーム4連敗を喫した。

 守備に重心を置いた戦い方から徐々に攻撃のリズムをつかんだが、ミスから自滅する形で流れを失ってしまう。前半37分、DF奥井諒のパスミスから痛恨の先制点を献上。後半8分にはロングスローの流れから2点目を失った。

 攻撃は迫力を欠き、シュート数はわずか4本。右サイドから崩してもフィニッシュまでは持ち込めず、セットプレーのチャンスも生かせない。後半32分には昨季、負傷で長期離脱を強いられたプロ2年目の期待株MF黒川淳史がJデビュー。アグレッシブに仕掛けた下部組織出身の19歳はチームの光明となったが、最後までゴールが遠かった。

 開幕から6試合を消化し、わずか1得点。チームで唯一ゴールを挙げているMF清水慎太郎が今季初先発となったが、この日はシュート0本。FW大前元紀もシュート0本に終わり、深刻な得点力不足に陥っている。今季5度目の無得点で敗れ、サポーターからはブーイングが飛んだ。

 試合後の監督会見。「悔しくて、申し訳ない、この一言」。渋谷洋樹監督は無念さをにじませた。「選手はよく頑張っているけど、チームとして攻守一体となった形が足りなく、こういう結果を生んでいる。私自身の責任をすごく感じている」。自責の念をにじませ、辞任を示唆するかのように、去就についても自ら言及した。

「監督として6連敗に責任を感じている。本来であればクラブがいろんな決断をすることが大切かもしれない。私自身、いろんなことを考えないといけない。私はアルディージャの立ち上げから18年ここに関わってきて、クラブは危機の状況に陥っている。危機を打開できるように、しっかりと考えていきたい」

 昨季はクラブ史上最高の5位でフィニッシュし、上位定着を目指したシーズンで悪夢に襲われている大宮。12日にルヴァン杯柏戦、16日には清水戦が控えている。苦戦は必至だが、今度こそ勝ち点が欲しい。

(取材・文 佐藤亜希子)
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