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采配ズバリの「お前が仕掛けたらいける」、途中出場で流れを変えた清水MF村田

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[4.8 J1第6節 柏0-2清水 柏]

 柏レイソルに押し込まれながらもカウンターをうかがう清水エスパルスだったが、攻撃に精彩を欠いてゴールを奪うことができない時間が続く。そんな状況を打破したのが、後半16分にピッチに送り込まれたMF村田和哉だった。

「(柏の)両サイドバックが高い位置をとるので、サイドハーフがいいポジションをとればチャンスになる」。そう目論んでいた小林伸二監督は「カップ戦でも活躍している村田をどのタイミングで出すか」と思案。結果、この采配が的中した。

 先制点の場面。自陣でインターセプトした清水は、柏の左SB輪湖直樹の裏のスペースに飛び出した村田がボールを受けると、ドリブルで仕掛けてから前線にパスを送る。柏DFに当たったボールは柏の最終ラインとGKの間に流れ、FW鄭大世がゴールネットを揺らした。「彼のことはよく知っていて、上がってくるという特徴もよくわかっていたので、その裏をつけるというのはあった」。まさに狙い通りの展開に。「この展開が90分間続くのか」。柏に押し込まれながらも、村田はチャンスを虎視眈々と狙っていた。

 決勝点を演出した村田は「まずは守備からしっかり入って、あとは『お前が仕掛けたらいけるから』と。自分に求められている流れを変える、仕掛けるというところをまっとうできた」と手応え。その後も何度も右サイドからチャンスをつくり、後半36分にはMF白崎凌兵}に決定機をお膳立て。しかし、白崎のシュートはクロスバーをかすめて外れてしまった。「しょうがないですけどね。逆に僕のボールがよかったら入ったかもしれない。シラもそういったチャンスが次にきたときに決めてくれる」と背番号10に期待を寄せた。

「去年から和哉からのアシストというシーンがすごく多かった」とエース・鄭大世からの信頼も厚い11番は「1試合を通して、何本仕掛けられるのか、決定的な仕事ができるのか、というところにこだわってやっていきたい」と次戦以降の戦いを見据えていた。

(取材・文 奥山典幸)
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