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[プレミアリーグWEST]あと1点…神戸弘陵10番MF竹村は流れ変える追撃アシストも「取り切るチームが本当に強いチーム」

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10番MF竹村史明

[プレミアリーグWEST]神戸弘陵10番MF竹村は流れ変える追撃アシスト
[4.9 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 神戸弘陵高 2-2 東福岡高 ヤンマー]

 神戸弘陵高は0-2から追いついてドロー。10番のMF竹村史明(3年)は「0-2になってからみんなが諦めなかったから2-2にできたと思います」と諦めない姿勢が引き分けという結果をもたらしたことを強調した。

 流れを引き寄せたのはその竹村の1プレーだった。0-2の後半24分、神戸弘陵は右サイドでボールを持ったMF高野裕維(2年)がサイドチェンジ。左サイドで落下点に入った竹村は「DFが先に跳んでいたのでトラップしたら絶対に前に入れるなと思ったんで判断を変えた」とDFと入れ替わるようにトラップして抜け出す。そして、すかさず出したラストパスをFW住田翔(3年)が右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 この1点でチームは勢いづく。29分に高野の左FKからCB田中滉大(2年)が頭で合わせて同点。一気に逆転を目指した神戸弘陵はポゼッションから相手の背後を突く形でチャンスをつくったが、もう1点を奪うことはできなかった。竹村は「絶対に逆転すると思ったんですけど、取り切れなかったのでまだまだ。そこで取り切るチームが本当に強いチームだと思うので、次、東福岡とやった時は絶対に勝ちたい」と誓っていた。

 1年時のプレミアリーグ参入戦で大活躍を見せてプレミアリーグ昇格に貢献した竹村は昨年、今年とチームが成長していることを実感している。「(昨年の前半戦で)初めてヒガシとやった時は引いて守るだけだった。段々やるにつれてヒガシやからと言ってビビることはなくなってきて、そこはプレミアで戦ううちに慣れて成長できたと思います」。

 チームとともに成長してきたMFは最終学年の今年、10番を背負う。開幕戦では流れを変えるアシストを記録したが、自身、コーチ陣の評価は及第点には達していなかった。「10番やからやらないといけないことがあるけれども、(何よりも)しっかりチームのために守備したり、点決めたりしてチームに貢献したい」。豊富なアタッカー陣の中で誰よりもチームのために戦って、勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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