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大宮“初”勝ち点も…ゆりかごダンス逃した20歳高山和真「リーグ戦につなげられたら」

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[4.12 ルヴァン杯グループA第2節 大宮0-0柏 NACK]

 若い戦力が攻守に躍動した。8日の第6節神戸戦(0-2)から先発9人を入れ替え、若手主体のフレッシュな顔ぶれで臨んだ大宮アルディージャ。センターバックの20歳DF高山和真は今季公式戦初スタメンでフル出場。今季公式戦初勝利とはならなかったが、若手主体のメンバーがアグレッシブな姿勢を示した。

「みんながハードワークをして戦えた。勝ち点3が取れなかったのは残念だけど、10人でよく頑張った」。後半25分にはDF大屋翼が2枚目の警告で退場となり、数的不利を強いられたが、最後まで崩れずに柏の攻撃を跳ね返した。危機には素早く戻ってカバーリングに入り、今季初の無失点に貢献。

 決定機も訪れた。後半23分、MF大山啓輔からのクロスを強烈なヘディングシュートで叩いたが、惜しくもクロスバーを直撃。「(大山)啓輔くんならニアにいいクロスがくると直感で思った。いい形で入ってヘディングできたけど、ちょっと気持ちが足りなかった。“キター”って思っちゃった自分がいましたね」と悔しさをにじませた。

 7日に第1子となる長男が誕生したばかり。“ゆりかごダンス”を狙っていただけに、「自分でゆりかごダンスをやりたかった。ヘディングシュートが悔しくて、ちょっと引きづっちゃってます」と本音も漏らしたが、「次は自分で点を取って(ゆりかごダンスを)できるようにしたいし、引き続き失点は0で抑えたい」とリーグ戦の出場に視線を向けた。

 15年に下部組織からトップ昇格を果たし、今季でプロ3年目。この試合の出場でA契約締結条件となる出場時間に到達した。「入れ替わったメンバーでも戦えることを証明したいし、ここでアピールしてリーグ戦につなげられたら」。チームは浮上の糸口をつかんだだけに、16日の清水戦が正念場となる。

(取材・文 佐藤亜希子)

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