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ドルト指揮官は爆破事件直後の試合開催に怒り、「対処する時間がもう少しあれば」

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UEFAの下した決定を批判したトゥヘル監督

[4.12 欧州CL準々決勝第1戦 ドルトムント2-3モナコ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は12日、準々決勝第1戦を行い、MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)はホームでモナコ(フランス)と対戦し、2-3で敗れた。

 当初は前日11日に開催予定だったが、スタジアムに向かうドルトムントのチームバスが爆発事件に遭い、試合は順延。爆発の影響でDFマルク・バルトラが右腕の橈(とう)骨を骨折し、手術を受ける事態となった。状況が心配されたが試合は順延。爆発事件の翌12日に行われた。

 試合後、ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は爆破事件から24時間と経たずに試合が開催されたことについて厳しい口調で欧州サッカー連盟(UEFA)を批判した。英『BBC』が伝えている。

「私たちはUEFAから、今回の決定をテキストメッセージで言われたんだ。あれを私たちが忘れることはないだろう。とても気分が悪かったよ」と明かした。

「もちろん、私たちは先に進まなければならない。もっと戦えるチームにならなければ。この状況を言い訳に使うようなことはしたくない」

 指揮官は「今回の出来事を対処するための時間がもう少しあればと思った。だが、スイスにいる誰かが今回の決定を下したんだ」と順延の決定を下したUEFAを批判する。

 一方で爆破事件に遭いながらも勇敢に戦った選手たちに言及すると、「どの選手も、彼らなりにうまく対処していた。チームは試合に臨むようなムードではなかったのだが……選手たちには、今日の試合でプレーしたいかどうか聞いてまわったよ。ただ今日の朝の練習は良い感じだった。だから考えを切り替えることにしたんだ」と語った。

「私たちは襲撃された。そしてその問題を、ピッチ上で解決しようと試みた。事件に対する反応はそれぞれだった。プレーしないことも選択できた。だが、そうした選手はひとりもいなかった」

「チームはすばらしい持ち味を見せてくれたよ」と改めてチームを称えたトゥヘル監督は「後半戦は私たちが勝っていた。後半戦に見せてくれた気迫は素晴らしかった」と繰り返した。

 なお、UEFAは爆破事件翌日の現地時間17時45分に試合を延期するにあたり、「私たちは本日、すべての関係者と連絡をとり、どちらのチームからもプレーしたくないという報告は受け取らなかった」と両チームから試合開催に関する同意は得たと主張している。

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