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坂田が起用に応える決勝弾! “ドーハ組”指揮官対決は福岡に軍配、長崎は今季初2連敗

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途中出場のFW坂田大輔が決勝点を挙げた

[4.15 J2第8節 長崎0-1福岡 トラスタ]

 “ドーハ組”指揮官によるV・ファーレン長崎アビスパ福岡の一戦は、途中出場のFW坂田大輔の決勝弾により、アウェーの福岡が1-0で制した。福岡は第4節の熊本戦(2-1)以来、4試合ぶりの勝利。敗れた長崎は今季初の2連敗となった。

 前節は両チームとも3失点での敗戦。“ドーハの悲劇”を元日本代表のチームメイトとして経験した高木琢也監督と井原正巳監督は、この一戦に向けて手を打ってきた。

 長崎は前節からスタメン3人を変更。MF前田悠佑が4試合ぶり、MF宮本航汰とFW中村慶太が今季初の先発出場を果たした。システムは今季初めてスタートから2トップを採用。3-3-2-2の布陣で前田がワンボランチを担い、宮本とMF澤田崇が2シャドー、FW木村裕と中村が2トップを組んだ。

 対する福岡は前節から2人の先発メンバーを入れ替え。DF濱田水輝が3試合ぶり、DF駒野友一が2試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。フォーメーションはこちらも今季初となる3-4-1-2。3バックは右からDF實藤友紀、濱田、MF冨安健洋で、ダブルボランチはMF三門雄大とMF山瀬功治が組んだ。ウイングバックは右に駒野、左にDF亀川諒史。トップ下はMF石津大介が務め、2トップにはFWウィリアン・ポッピとFWウェリントンが入った。

 拮抗した序盤戦を過ぎ、前半の半ばからは福岡がペースをつかんだ。前半25分、敵陣左寄りでボールをつないで相手を引き付け、バイタルエリアでフリーとなった三門にパス。三門はPA手前中央から狙いすまして右足でシュートを打つが、ゴール左に外した。

 前半26分には長崎にアクシデント。DF田上大地が足を引きずりながらピッチを退き、同27分にDF北谷史孝との交代を余儀なくされる。動揺することなく、同28分には敵陣で相手のクリアボールを拾った前田が思い切り右足を振り抜くが、シュートはゴール右外にそれた。

 その後は再び福岡がゴールに迫る。前半33分に遠めの位置から駒野が直接狙ったFKはGK増田卓也がなんとかパンチング。同41分には右CKからキッカーの駒野がクロスを送り、PA内中央のウェリントンが高い打点のヘッドで合わせたが、シュートはクロスバーを越えた。

 スコアレスで前半を折り返し、互いに後半開始時のメンバー交代はなし。均衡を破るべく、先にチャンスをつかんだのは長崎だった。後半8分、カウンターで抜け出した中村がGK杉山との1対1を迎えると、PA手前中央からループシュートを選択。しかし、高さが足りず、GK杉山に余裕を持ってキャッチされた。

 長崎の出足の鋭い守備に苦しみ、フラストレーションもたまったのか、荒い守備が増えて自陣で相手にセットプレーを与える時間が続いた福岡。それでもゴールを許さずにいると、後半31分に福岡は石津と坂田、長崎は木村とMF吉岡雅和を交代する。

 この采配が実ったのは福岡だった。後半35分に右CKを獲得し、キッカーの駒野が右足で質の高いクロスを供給。マークを外してニアに飛び込んだ坂田がヘディングシュートを放つと、GK増田の手を弾いてゴール左に決まる。坂田の今季初得点で福岡が先制に成功した。

 同点を目指して長崎もゴールに迫り、後半42分には左サイドからPA内への進入を試みたDF乾大知が亀川に後ろから倒される。微妙な位置だったが、判定はPAのギリギリ左外。同44分にFKキッカーの飯尾がクロスを送るが、ニアで相手に跳ね返された。

 終盤のセットプレーではGK増田も攻め上がってゴールを目指した長崎だったが、得点を挙げられないままタイムアップ。逃げ切った福岡は長崎を抜き、6位に浮上した。


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