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“中国資本ミラノダービー”はラストプレーでドロー…長友先発存在感も悔しくも失点絡む

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長友が10試合ぶりに先発出場したインテルがミラノダービーを制したかに思えたが…

[4.15 セリエA第32節 インテル2-2ミラン]

 セリエAは15日、第32節を行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルと同FW本田圭佑の所属するミランによる「ミラノダービー」が開催され、2-2で引き分けた。長友が10試合ぶり先発出場。16試合連続出番なしで試合を終えた本田とは対照的だった。

 ミランは13日にロッソネーリ・スポーツ・インベストメント社に株式が売却されたことを発表。昨夏、蘇寧グループに買収されたインテルと同じく、中国資本に経営権が渡った。迎えた初の伝統の一戦は、市場を意識して東アジアのゴールデンタイムにキックオフ時間が設定された。

 前半でインテルが2点のリードを奪った。先制点は前半36分、MFロベルト・ガリアルディーニが浮き球ロングパスをDFの裏に通すと、FWアントニオ・カンドレーバが反応。DFを背負いながらも右足ボレーでゴールネットを揺らす。カンドレーバはゴール後にユニフォームを脱いでしまい、イエローカードを受けた。

 さらに追加点は前半44分、FWマウロ・イカルディがFWイバン・ペリシッチとのコンビネーションでゴール前に迫る。完璧な崩しでペリシッチの左クロスに反応すると、難なく右足で流し込んだ。

 10試合ぶりの先発、5試合ぶりの出場となった左SBの長友も落ち着いたプレーを見せる。相手のキーマンの一人、MFスソの左足を封じる役目を遂行。逆サイドでDFガリー・メデルがFWジェラール・デウロフェウにぶち抜かれてピンチを迎えることはあったが、長友のサイドはほとんど破られることはなかった。

 2点のリードを持って後半に折り返したインテルは、余裕を持った試合運びでミランを抑えていく。しかしミランは終盤、デウロフェウを長友のサイドに配置。スソをトップ下に置く布陣に変更する。すると後半38分、立て続けに2人は長友に1対1を仕掛けると、両者ともクロスを上げる。あとに上げたスソのクロスは、DFアレッシオ・ロマニョーリのゴールに繋がった。

 そして試合はそのままインテルが逃げ切るかと思われた後半アディショナルタイム7分、ミランの右CKがファーサイドにこぼれると、DFクリスティアン・サパタが押し込む。メデルがかき出したかに思えたが、ゴールラインテクノロジーはゴールと判定。ミランがラストプレーで同点に追いつき、勝ち点1をもぎ取った。


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