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高校選抜の10番が魅せた!MF鳥海がDFの頭上通すボールコントロール、突破から鮮やか決勝アシスト

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日本高校選抜の10番MF鳥海芳樹は決勝点をアシスト。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.15 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 1-0 マインツ]

 日本高校選抜の10番が魅せた。前半17分、MF鳥海芳樹(桐光学園高→桐蔭横浜大)は中盤右寄りの位置でボールを受けると、背中側から飛び込んできていたDFの頭上に1タッチコントロールでボールを通して抜き去る鮮やかな突破。そのまま右サイドのスペースを抜け出した10番は、ラストパスをFW伊藤龍生(米子北高→鹿屋体育大)へ通して先制点をアシストした。

「相手は結構背がデカかったので大きめに浮かしちゃったんですけど、次のトラップで修正できた。龍生には試合前からずっと『ボール頂戴』と言われていたんで、クロス上げる時に龍生が見えていたんでパスできて、それが得点に繋がったんで良かったです」

 1タッチのシュートをしっかりとゴールへ飛ばした伊藤の一撃も素晴らしかったが、そのゴールをもたらしたのは間違いなく鳥海の仕掛けだった。ターンしながらボールを浮かせてDFの前に入り込むというアイディアとテクニック。「貰う前に確認したら結構寄せて来ていたんで浮かして上手くかわせたのは良かった」と振り返ったMFが魅せた一連の動きは、冷静だったラストパスを含めてインパクト十分だった。

 鳥海は後半にも右サイドで上手くDFと身体を入れ替えて決定機を演出。スローインで巧みに相手の背後を取ってクロスを上げるなど、身長165cmの10番の巧さは一際光っていた。後半、右サイドを抜け出しながらクロスをミスするシーンが幾度かあったことは反省点。本人が「まだ得点できていないので次の試合で決めたいです」と口にするように、満足感もない。唯一2年連続の出場となっている10番が次は自ら決めて、チームを連勝へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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