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2戦連続完封勝利!「慣れ」で凄み増したGK廣末がビッグセーブで高校選抜救う!

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GK廣末陸は2試合連続無失点勝利に貢献。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.15 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 1-0 マインツ]

 注目GK廣末陸(青森山田高→FC東京)が凄みあるプレーの連続で日本高校選抜を救った。前半3分に左サイドからの折り返しに飛び出して手ではたくと、直後の5分には抜け出したマインツのアタッカーとの1対1をストップしてのける。立ち上がりに迎えた連続ピンチで守護神が見せたビッグセーブ。ここで失点せずに落ち着けたことがチームにとっては非常に大きかった。

 前半、チームに流れを引き寄せた廣末は後半もマインツ攻撃陣の前に立ちはだかる。特に終盤はサイドの背後を取られて決定的なシーンも作られていたが、ゴールマウスの前に構える守護神には余裕があった。そして終了2分前にゴール至近距離から放たれた一撃を弾くのではなくキャッチ。地元・ドイツの観衆たちも落胆の声を上げたセービングでゴールを守った廣末は初戦に続いて完封勝利を成し遂げた。

 2日前の開幕戦はボールが止まる芝と硬いピッチに慣れず、珍しいキックミスも。だが、この日は見事に修正し、正確なキックを蹴り分けていた。廣末が変化のポイントに挙げたのは慣れ。「慣れとかが大きかったです。(開幕戦で)1試合あそこでやったので、大体のピッチコンディションとかは分かっていた」。経験していたことによってまるで動じることのなかった守護神はチームを勝たせるプレーをした。

「後半のセーブも(相手は)あっちしか蹴れない状況だったので、予測の中でやったんですけれど、DFが寄せていたし、そういうところでしっかりと準備できていた」。もしも弾いていたら、詰められていたかもしれない。その可能性も消し去るキャッチをもたらしたのは慣れの部分も大きかった。これでチームは予選リーグ2連勝。今回のデュッセルドルフ国際ユース大会に強い思いで臨んでいる守護神がこの後の試合でも無失点を続けて、チームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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