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東京五輪に向け巻き返す…W杯サポートメンバー杉森考起、20歳「今は自分が頑張るだけ」

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FW杉森考起は現在、新ポジションのWBに挑戦している

 名古屋グランパス杉森考起。小学生の時に全国制覇を果たしたチームのエースとして注目を集め、16歳でプロ契約。17歳になった2014年にはMF坂井大将(大分)とともにブラジルW杯に出場した日本代表のサポートメンバーとして帯同した。そんな杉森も今月5日、20歳になった。

 華々しい経歴を持つ杉森だが、名古屋でのプロ生活は順風満帆とは言えない。昨年までのプロ3年間でリーグ戦の出場は5試合。カップ戦の出場を含めても10試合そこそこで、ほとんどが途中出場。J2降格が決まった昨オフは、移籍も噂された。

 しかし杉森は残留を決断。そして今季より就任した風間八宏監督の下で、新ポジションのWBに挑戦している。不慣れなポジションに試行錯誤の毎日だが、「試合に出れるんだったらどこでもいい。今まではゴールに近いポジションでプレーしていたが、こだわりもない。試合に出してもらえるのは有難いこと」と、チャンスをものにしようと必死だ。

 杉森は来月行われるU-20W杯に出場する日本代表の当落線上にいる。ともにW杯サポートメンバーだった坂井が同代表の主将を務めていることを考えれば、“伸び悩み”は否定できない。Jリーグ最年少ゴール記録を塗り替えたFW久保建英ら、年下選手の台頭も気になるところだ。

 ただ杉森は「特に気にしてない。自分が頑張るだけなので」と前だけを見ているという。「(U-20W杯も)出れるんだったら出たいですけど、今は自分が頑張るだけかなと思います。グランパスで試合に出て、勝利に貢献したいというのが今年の目標なんです」。

 名古屋でのポジションを掴めば、必然的に2020年東京五輪への出場も見えてくる。杉森も「頭のどこかには常にある」と目標に置いている。「(W杯サポートメンバーの)経験したというのはプラスになった。必ず活きてくると思っている。あとは結果で行かせて良かったって思わせるようなプレーをしたいです」。“挫折”を乗り越えたその先に、必ず光は射すと信じている。

(取材・文 児玉幸洋)
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