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新人Jリーガーにとって自信となるゴール!高校選抜MF松本は広島で「もっともっと上に」

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後半終了間際、3点目のゴールを決めたMF松本泰志(右)をチームメートが祝福。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.17 デュッセルドルフ国際ユース大会5位決定戦 日本高校選抜 3-0 クルゼイロ]

 サンフレッチェ広島に所属するJリーガーが、今年の日本高校選抜の活動を自らのゴールで締めくくった。MF松本泰志(昌平高→広島)は後半ラストプレーで右SB常盤悠(尚志高→新潟医療福祉大)のクロスボールに反応。ファーサイドからヘディングシュートをゴールへ沈めて日本高校選抜のラストゲームで1得点を記録した。

「本当に1本の、(常盤)悠からの良いクロスが入ってきて、7分間の中で点を獲れたのは良かったと思います」。ここまでの4試合中3試合で先発していた松本は、5位決定戦でベンチスタート。だが、後半18分にピッチに立つと、25分ハーフの試合終了までの7分間で結果を残した。

 日本高校選抜はクルゼイロの高い技術の前に押し込まれる展開が続いていたが、まさに1チャンスで決めたゴール。「久しぶりっすね。いつ入れたか覚えていないですね」というヘディングでの一撃に照れ笑いを見せていたものの、結果にこだわっていたMFは、欧州遠征初ゴールで気分良く帰国することができそうだ。

「ゴールを決めて、やっぱり自信を持って帰れると思うし、あと、次の広島での新しいスタートとして良い形でスタートできるんじゃないかなと思います」
 
 昨年、初出場の昌平高(埼玉)を全国高校総体ベスト4へ導き、広島入り。年代別日本代表初選出は盟友のMF針谷岳晃(昌平高→磐田)に先を越されたものの、昌平として初となる日本高校選抜メンバーとして記録に残るゴールに決めた。この日、チームメート達と喜びあった松本はこれから、広島でサッカー人生を懸けた挑戦を再スタートする。

「ここではコミュニケーションの取り方だったり、外国のことをたくさん学んだので、広島でもこの経験を活かしてもっともっと上に行けたらいいと思います」。一つ自信を掴んだ松本が、広島で地道に努力を続けて一歩一歩階段を上っていく。

(取材・文 吉田太郎)
●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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