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クリンスマンはMLSと衝突していた…元アメリカ代表コーチのヘルツォークが明かす

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アメリカ代表監督を解任されたユルゲン・クリンスマン

 2011年からアメリカ代表の監督を務めたユルゲン・クリンスマン氏は、ロシアW杯の北中米カリブ海地区予選で苦戦したことにより、2016年11月に代表の指揮官を解任された。

 オーストリア出身で現役時代には“アルプスのマラドーナ”の異名を取ったことでも知られ、クリンスマン氏の右腕としてアメリカ代表のアシスタントコーチを経験したアンドレアス・ヘルツォーク氏が、クリンスマンとMLS(メジャーリーグサッカー)の関係が良好ではなかったとアメリカ大手メディア『ESPN』に対して語っている。

「アメリカのリーグであるMLSは、近年目に見えてレベルが上がっているし、盛況していると思う。ただ、ユルゲンがMLSをサポートしようと発言したところ、リーグ側から反発された。クリンスマンは(MLSコミッショナーの)ドン・ガーバーとうまくいってなかったんだ」

 ヘルツォーク氏によると、クリンスマン氏は代表とMLSの相乗効果を狙ってMLS発展のための進言をしていた。しかし、MLSの幹部からの反対もあり、事態は好転しなかったようだ。

 その一方で、アメリカ代表のアシスタントコーチを務めたことについてヘルツォーク氏は「率直に言って楽しかったよ。5年にわたってアメリカで素晴らしい経験ができた。彼らは僕たちを更迭したけど、僕らは誰に対しても怒っていないよ。新しい挑戦と素晴らしい経験ができたんだ。感謝の気持ちしかない」と語り、アメリカ代表での指導経験がポジティブなものだったと回顧した。

 また、ヘルツォーク氏は「ユルゲンはアメリカでも実績を残した。今後はプレミアリーグのクラブか、他の代表チームを率いるんじゃないかな」とクリンスマンの今後の道について予想している。
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