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現地観戦のバルトラに勝利届けられず…香川フル出場のドルトムントはモナコに連敗で4強ならず

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MF香川真司はフル出場したが、チームを逆転突破に導くことはできなかった

[4.19 欧州CL準々決勝第2戦 モナコ3-1ドルトムント]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、準々決勝第2戦を行い、MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)は敵地でモナコ(フランス)と対戦し、1-3で敗れた。香川は公式戦3試合連続でフル出場したが、2試合合計3-6でベスト8敗退が決定。モナコは、準優勝した03-04シーズン以来の4強進出となった。

 チームバスを襲った爆発事件により翌日に延期された第1戦に2-3で敗れたドルトムント。逆転突破を目指して敵地に乗り込むと、爆破の影響で負傷したDFマルク・バルトラも現地を訪れ、チームを後押しした。

 しかし、試合は厳しい展開となった。モナコは前半3分、DFベンジャマン・メンディが左サイドからドリブルで持ち上がり、PA手前から左足で強烈なミドルシュート。GKロマン・ビュルキが前に弾いたボールをFWキリアン・ムバッペがすかさず右足で押し込んだ。

 立ち上がりに先制を許し、2試合合計2-4と突き放されたドルトムント。前半10分、MFマルコ・ロイスの縦パスを香川がヒールで落とし、FWピエール・エメリク・オーバメヤンが右サイドに展開すると、MFエリック・ドゥルムの折り返しにロイスが走り込んだが、シュートはGKの正面を突いた。

 前半14分には右45度の位置からMFヌリ・サヒンが左足で直接FKを狙ったが、惜しくも右ポストを直撃。絶好の同点機を逃すと、同17分、モナコはPA左手前からのクロスをFWラダメル・ファルカオがヘディングで叩き込み、追加点を奪った。

 0-2、2戦合計2-5と追い込まれたドルトムントは前半27分に早くも動く。ドゥルムに代えてMFウスマン・デンベレを投入。システムも3-6-1から4-2-3-1に変更した。トップ下に入った香川が高い位置でボールに絡み、徐々にリズムをつかむと、前半41分には香川が獲得したFKをロイスが直接狙ったが、GKにキャッチされた。

 逆転突破には最低でも3点を取って延長戦に持ち込む必要があるドルトムント。後半開始からサヒンに代えてDFマルセル・シュメルツァーを投入し、MFラファエル・ゲレイロが左サイドバックからボランチに移る。後半立ち上がりの2分に香川が左足ミドルを放つと、後半3分、右サイドをドリブルで縦に突破したデンベレのクロスにロイスが右足で合わせ、1-2と1点を返した。

 2試合合計スコアは3-5。まだあと2点が必要なドルトムントは前がかりになって攻撃を仕掛けるが、逆襲からピンチも招く。モナコは後半20分、自陣からのロングフィードに反応したファルカオがPA内で鋭い切り返しを見せ、DFをかわして右足でループシュートを狙ったが、わずかにクロスバーを越えた。

 後半27分、最後の交代カードでゲレイロに代えてMFクリスティアン・プリシッチを投入したドルトムント。プリシッチは右サイドに入り、デンベレが香川と並んでインサイドハーフの位置にポジションを移した。同29分にはデンベレの浮き球のパスに走り込んだ香川が頭で後方に落とし、ロイスが右足ダイレクトボレーで狙うが、GKがキャッチ。チャンスを生かせず、逆にミスから致命的な3失点目を喫した。

 モナコは後半36分、ドルトムント陣内でDFウカシュ・ピシュチェクのパスミスをMFトマ・ルマーがカット。ルマーのアーリークロスを途中出場のFWバレール・ジェルマンが流し込んだ。3-1、2試合合計6-3とし、13シーズンぶり4度目の準決勝進出が決定。一方のドルトムントはホームでの第1戦に続いてミスから失点し、4シーズンぶりとなるベスト4進出はならなかった。

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