beacon

「1失点は想定内だったけど…」2失点目を悔やむ香川、4強ならず

このエントリーをはてなブックマークに追加

ベスト8敗退が決まり、うなだれるMF香川真司

[4.19 欧州CL準々決勝第2戦 モナコ3-1ドルトムント]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は19日、準々決勝第2戦を行い、MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)は敵地でモナコ(フランス)に1-3で敗れた。2戦合計3-6でベスト8敗退が決定。公式戦3試合連続でフル出場した香川は「相手の2点目がチームとしても苦しい失点になった」と振り返った。

 ホームでの第1戦を2-3で落とし、3-2以上の1点差勝利か2点差以上での勝利が逆転突破への最低条件だったドルトムント。しかし、前半3分に先制点を許し、立ち上がり早々に2試合合計2-4と突き放された。

 勝ち上がりには3点が必要になったが、「1失点はある程度想定内というか、2-0で勝ち抜けるとは思っていなかった。3点は必要だと思っていた」と浮き足立つことなく、すぐさま反撃に出る。

 前半10分、MFマルコ・ロイスの縦パスを香川がヒールで落とし、FWピエール・エメリク・オーバメヤンが右サイドに展開すると、MFエリック・ドゥルムの折り返しにロイスが走り込んだが、シュートはGKの正面。同14分にはMFヌリ・サヒンの直接FKが右ポストを直撃した。

 チャンスに決め切れず、前半17分に2失点目。0-2、2戦合計2-5と追い込まれた。「2点目が一番厳しかった」。そう唇をかむ香川は「モナコはさらに勢いを増したというか、楽な戦いになったんじゃないかなと。僕たちはさらにプレッシャーを強められ、精神的にも厳しい戦いになった。そこがすべて」と、敗因を挙げた。

 前半27分にMFウスマン・デンベレを投入し、システムも3-6-1から4-2-3-1に変更すると、後半開始からサヒンに代えてDFマルセル・シュメルツァーをピッチに送り込む。後半3分、右サイドをドリブルで縦に突破したデンベレのクロスにロイスが右足で合わせ、1-2と1点を返した。しかし、2点目が遠く、後半36分にミスから3失点目。最後は自滅で4シーズンぶりとなるベスト4進出を逃した。

「後半最初の時間帯でうまくゴールを奪えたので、可能性は残っていると思ったけど、2、3点目をなかなか取れなかった。そういう意味では結果論だけど、前半の失点が響いていた」。そう悔やんだ香川。不完全燃焼のまま欧州の舞台を去った。

●欧州組完全ガイド
●欧州CL16-17特集

TOP