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8日前の悪夢蘇る“最悪”のバス遅延…ドルトムント指揮官「サッカーのことを考えられなくなった」

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トーマス・トゥヘル監督はバスの遅延が試合への集中に悪影響を及ぼしたと不快感をあらわにした

 ドルトムントにとって“悪夢”の時間だった――。試合後の会見でトーマス・トゥヘル監督が、試合会場に向かうバスの出発が遅れたことを明かした。英『スカイ・スポーツ』が報じている。

 19日、ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝第2戦でモナコと対戦した。ホームで行われた第1戦を2-3で落としていたドルトムントにとって、アウェーで2点以上が必要な試合だったが、結果は1-3で敗戦。2試合合計3-6とし、ベスト8で大会から姿を消すことになった。

 会見でトゥヘル監督は、試合前のことについて触れ、「バスが19時15分に出発するはずだった。全員がバスに乗り込み、準備もできていたが、私たちは警察から待つように言われ、16~17分もそのまま待たされたんだ」と明かし、8日前の悪夢が蘇ったとも語っている。

 8日前の11日、準々決勝第1戦でホテルから出発したチームバスが爆発事件に巻き込まれ、爆破の影響で負傷したDFマルク・バルトラが手術する事態となり、選手たちは精神的に大きなショックを受けていた。

 ドルトムントは逆転突破を目指して敵地に乗り込んだ。事件のトラウマを払拭し、無心で試合に臨もうとした。しかし、バスの出発が遅れ、試合前に事件のショックが蘇ったことで、「サッカーのことを考えられなくなった」と不快感をあらわにした。

「同行する警察に尋ねると、彼らは『セキュリティ上の理由』という説明しかしなかった。“あの攻撃”から1週間後の出来事としては最悪だ。全員がバスの中で準備できていたが出発してくれなかった。試合の1時間半前に、サッカーについては全く考えられない状態に陥ってしまった」


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