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清水、劇的AT弾でドローに持ち込む…川崎F、阿部&憲剛弾で一時逆転も逃げ切れず

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劇的な同点ゴールを奪ったMFチアゴ・アウベス

[4.21 J1第8節 川崎F2-2清水 等々力]

 J1リーグは21日に第8節1日目を開催し、等々力陸上競技場では川崎フロンターレ清水エスパルスが対戦。前半14分にFW金子翔太のゴールで清水が先制した試合は、後半17分にMF阿部浩之、同28分にMF中村憲剛が得点した川崎Fが逆転に成功。しかし同アディショナルタイムにMFチアゴ・アウベスが同点ゴールを奪い、試合は2-2の引き分けに終わった。

 ホームの川崎Fは4月16日のJ1第7節札幌戦から先発3人を入れ替え、FW大塚翔平、阿部、MF三好康児らを先発起用。一方のアウェー清水は第7節大宮戦から先発2人を入れ替え、MF枝村匠馬、DF角田誠らがスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半7分にカウンターから好機を生み出したのはアウェーの清水だった。MFエドゥアルド・ネットのパスミスを見逃さなかった金子がボールを運ぶと、中央のFW鄭大世を経由したボールからPA内に進入した枝村がシュートを放つが、ボールはゴール右に外れた。同9分には川崎Fがフィニッシュまで持ち込むが、FW小林悠のクロスから阿部が放ったヘディングシュートはジャストミートさせることができず、枠上に飛んでしまう。

 すると同14分に清水が先制に成功する。川崎FのパスをインターセプトしたDF鎌田翔雅が、その勢いのままボールを運んで左サイドに開いた鄭大世に展開すると、ワンツーを受けようとPA内に走り込む。滑り込んだ鎌田はボールに合わせられなかったものの、ファーサイドに走り込んだ金子が押し込んでスコアを1-0とした。このゴールはJ1通算20000得点目となるメモリアルゴールになった。

 1点を追い掛ける川崎Fは前半26分、ショートコーナーをMF中村憲剛に預けた三好がリターンパスを受けると、PA外から強烈な左足シュートでゴールを脅かしたものの、ボールはゴール左に外れてしまう。さらに同30分には相手のパスミスを拾った三好がドリブルで運んで再び左足で狙ったが、シュートはゴールマウスを捉え切れず。同34分にはMF野津田岳人がミドルシュートを枠内に飛ばすも、GKチョン・ソンリョンに阻まれて清水に追加点は生まれなかった。

 1-0と清水がリードしたまま後半を迎えると、川崎Fはネットに代えてMF森谷賢太郎を投入。ゴールをこじ開けようと攻勢を強めていくが、高い集中力を保ち粘り強く対応してくる清水守備を崩し切ることができない。後半11分には右サイドから登里が供給したクロスの流れからDF車屋紳太郎がPA外から狙うも、シュートは枠を捉え切れなかった。

 守備に人数を割く清水に苦しめられた川崎Fだったが後半17分に同点ゴールを叩き込む。右サイドから三好が送ったクロスでフリーになった阿部が、鮮やかに左足ダイレクトで合わせてネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。さらに同28分、三好のクロスをPA内でボールを受けた小林が粘ってボールキープすると、中央でフリーになったMF中村憲剛を見逃さずにラストパス。このボールに走り込んだ中村が右足ダイレクトでネットに突き刺し、川崎Fが2-1と一気に逆転に成功した。

 その後、まずは同点に追い付こうとする清水が反撃に出るが、川崎Fが体を張った守備ではね返し続ける。しかし後半アディショナルタイム、右サイドから切れ込んだMFチアゴ・アウベスが左足シュートで劇的な同点ゴールを奪い、試合は2-2のドローに終わった。

(取材・文 折戸岳彦)
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