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仙台は勝利ポロリ…粘り見せた広島、2-0から3失点もラストプレーで追いつく

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広島MF柴崎晃誠と仙台MF佐々木匠が競り合う

[4.22 J1第8節 広島3-3仙台 Eスタ]

 サンフレッチェ広島はホームでベガルタ仙台と対戦し、壮絶な点の取り合いの末、3-3で引き分けた。広島は2-0からの3失点で一時は逆転を許したが、後半アディショナルタイムに追いついた。

 広島のクラブOBで元ブラジル代表のセザール・サンパイオ氏もゲストとして来場した「クラブ創設25周年記念試合」。序盤からホームの広島が試合の主導権を握るが、守備時には5バックで守る仙台の組織をなかなか崩せない。前半21分、MF柏好文が左サイドからドリブルで中に切れ込み、右足ミドルを放つが、ゴール上へ。直後にはDF塩谷司の右クロスにFW工藤壮人が飛び込んだが、DF平岡康裕が体を投げ出してクリアした。

 それでもスコアレスで折り返した後半9分、広島がついに均衡を破る。右サイドでパスを受けたMF高橋壮也が左足に持ち替えてゴール前にクロス。PA内中央でキープしたMF柴崎晃誠がタメをつくり、こぼれ球を柏が右足で蹴り込んだ。開幕戦以来の先発となった柏の今季初ゴールで先制すると、直後の後半11分にはMFアンデルソン・ロペスの左足ミドルがクロスバーを直撃。守備のバランスが崩れた仙台を一気にたたみかけた。

 後半15分、カウンターから柏が左サイドをドリブルで持ち上がり、左足でファーサイドへクロスを送ると、アンデルソン・ロペスの右足ボレーはカバーに入った平岡がゴールライン上でクリアしたが、こぼれ球を工藤が右足で押し込んだ。工藤は2試合ぶり今季3ゴール目。広島が2-0とリードを広げた。

 仙台も後半20分、FWクリスランからパスを受けたMF三田啓貴がPA内左から左足でシュート。GK林卓人が弾いたボールをゴールラインぎりぎりでDF千葉和彦がクリアしたが、仙台は直後にDF蜂須賀孝治とMF梁勇基を投入し、反撃を強める。すると同23分、右サイドからDF大岩一貴が中央に入れたパスを三田がスルー。梁がワンタッチではたいて右サイドのスペースに飛び出した三田がゴール前に折り返し、梁が右足ダイレクトボレーで蹴り込んだ。

 2試合連続途中出場となった背番号10の今季初ゴールで1点を返すと、試合の流れは一変。後半28分、PA左手前の絶好の位置でFKを獲得すると、梁をおとりにして三田が左足を振り抜き、ゴール右上隅に鮮やかな直接FKを叩き込んだ。三田の今季初ゴールで2-2の同点。さらに3分後の31分にはDF増嶋竜也の左クロスをFW石原直樹がヘディングで叩き付け、3-2と逆転に成功した。

 9分間の3失点で逆転を許した広島だが、ここから粘りを見せた。必死の反撃に出ると、試合終了間際の後半アディショナルタイム5分、途中出場のMFミキッチが右サイドからアーリークロス。柴崎が頭でそらし、ファーサイドの柏がヘディングでゴール前に折り返すと、柴崎が冷静に胸トラップから左足で押し込んだ。直後にタイムアップのホイッスル。ホーム初勝利、今季2勝目はならなかったが、敗色濃厚の展開からラストプレーで3-3の引き分けに持ち込んだ。一方の仙台は連敗を3で止めたものの、勝利目前でドローに終わり、4試合勝ちなし(1分3敗)となった。

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