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東京Vが3戦ぶり勝利で暫定首位! 最下位の群馬は開幕9戦勝ちなし

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[4.22 J2第9節 東京V 3-1 群馬 味スタ]

 3位の東京ヴェルディがホームで最下位のザスパクサツ群馬を破った。2ゴールを先行し、1点を返された後は苦戦が続いたが、終盤にリードを広げて3-1の勝利。3試合ぶりの白星を飾り、暫定首位に浮上した。

 2連敗中の東京Vは前節からスタメン2人を変更。MF高木大輔が2試合ぶり、FWドウグラス・ヴィエイラが3試合ぶりに先発入りし、それぞれ3-4-2-1の右ウイングバックと1トップを務めた。

 対する群馬の変更は3人。MF鈴木崇文とMF松下裕樹が5試合ぶりにスタメン復帰し、MFチェ・ジュンギがプロ入り後初出場となった。フォーメーションは東京Vと同じ3-4-2-1。鈴木と松下はダブルボランチ、チェ・ジュンギは3バックの右に入った。

 群馬は前節終了時点でリーグワーストの総得点3。その3点を1人で挙げている大卒ルーキーのFW高井和馬はこれまで1トップを務めることが多かったが、この試合ではMF山岸祐也が最前線に入り、高井は2シャドーの一角を担った。

 高井が2列目で前向きにプレーすることで、攻撃に推進力が生まれた群馬。前半4分にはセンターサークル内で松下からのパスを受けた高井がドリブルで攻め上がり、PA手前やや右から右足で鋭いシュートを放つ。だが、ゴール左に外れた。

 序盤は攻勢に出た群馬だったが、徐々にボールを持たされるような展開となり、東京Vがカウンターからチャンスを作り出していく。前半15分、DF平智広が左サイドからクロスを送り、ファーのMF阿部巧に当たってこぼれたボールにPA内中央のFWアラン・ピニェイロが反応。右足でシュートを試みるが、うまくミートできず、GK清水慶記にセーブされた。

 前半39分には左サイドでドウグラス・ヴィエイラがつぶれ、こぼれ球に走り込んだMF安在和樹が左足で豪快なミドルシュート。枠をとらえるも、GK清水に弾き出される。同40分にこれで獲得した右CKからMF中後雅喜のクロスにファーのアラン・ピニェイロがヘッドで合わせるが、クロスバーに嫌われた。

 さらに前半45分、PA手前右の高木大が中央にパスを出し、中後がスルーしてPA内中央のFW高木善朗につながる。高木善は裏へ走る中後にワンタッチでパスを送り、中後が相手DFともつれて倒れるが、その前に高木善に対して松下のファウルがあったとして東京VがPKを獲得する。

 前半アディショナルタイム2分、PKキッカーを務めたドウグラス・ヴィエイラが右足でゴール右に突き刺し、先制ゴールを奪取。ドウグラス・ヴィエイラの今季初得点で東京Vが1-0とリードして前半を終えた。

 東京Vは後半開始から中後に代え、MF橋本英郎を投入。しかし、先にチャンスをつかんだのは群馬だった。後半1分、PA内右から鈴木が左足で打ったシュートが相手DFに当たってPA内中央に流れ、拾った高井がゴールの目の前から左足でシュート。だが、距離を詰めていたGK柴崎貴広にブロックされた。

 ピンチをしのいだ東京Vは後半8分に追加点。右サイドに流れたドウグラス・ヴィエイラが余裕を持った状態から狙いすまして右足でクロスを送ると、中央のアラン・ピニェイロが高いジャンプからゴール右にヘディングシュートを決めた。

 セーフティーリードを得た東京Vだったが、相手に一瞬の隙を突かれてしまう。群馬は後半15分に左CKを獲得し、キッカーの鈴木が左足で低いクロスを供給。ニアのチェ・ジュンギが右足アウトで軌道をずらすと、ゴール正面のMF岡田翔平が左足で流し込み、1点を返す。岡田は今季初ゴールを挙げると同時に、高井に続く群馬の今季2人目のスコアラーとなった。

 ここから受けに回る時間が増えた東京Vは次第にプレスが弱まり、攻撃の押し上げも遅れるシーンが目立ち始める。苦しい展開となったが、群馬の守備が緩んだわずかな隙を見逃さなかった。

 後半42分、左サイドで仕掛けた安在が複数の相手DFを振り切ると、PA内左でDF川岸祐輔に阻まれるが、こぼれ球を相手が譲り合い、ボールが流れる。近くのアラン・ピニェイロが素早く右足でシュートを放ち、確実にゴール右へと沈めてリードを広げた。

 試合はこのまま3-1で終了のホイッスル。東京Vが3試合ぶりに勝ち点3を手にし、敗れた群馬は開幕9試合未勝利(1分8敗)となった。


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