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「何も成し遂げてない」“ドロー沼”抜け出した川崎F、ACL初勝利でGL突破王手も手綱緩めず

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後半3分、先制点を決めたDF奈良竜樹がチームメイトと喜ぶ

[4.25 ACLグループリーグ第5節 水原三星0-1川崎F 水原]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は25日、グループリーグ第5節を行い、G組3位の川崎フロンターレはアウェーで首位の水原三星(韓国)と対戦し、1-0で競り勝った。ACLは今大会初勝利。開幕から4試合連続ドローのあとの首位叩きで勝ち点を7に伸ばし、自力でのグループリーグ突破に王手をかけた。

 ACLはここまで4試合すべてが引き分け。この試合も引き分け以下に終われば、最終節を前にしてグループリーグ敗退が決まる可能性もあった川崎Fだが、崖っ縁からの1勝で一転、グループリーグ突破に大きく前進した。

 アウェーながら立ち上がりから積極的に水原ゴールに迫ると、後半3分にMF中村憲剛の右FKからDF奈良竜樹が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、先制点を奪った。追加点のチャンスは生かせなかったが、守備陣は集中力を切らさず、水原の反撃を完封。1-0で逃げ切り、ACL初勝利を飾った。

「選手全員が気持ちを出して戦ってくれた。全員の勝利だと思う」。鬼木達監督は試合後のインタビューで選手を称えた。今月8日のJ1甲府戦(1-1)以降、リーグ戦、ACLを含めて公式戦4試合連続ドロー中。なかなか勝ち切れずに苦しんでいたが、敵地で価値ある勝ち点3をもぎ取った。

 1勝4分の勝ち点7に伸ばした川崎Fは暫定2位に浮上。暫定首位の水原は勝ち点8のままで、同6の広州恒大(中国)は日本時間午後9時キックオフの試合でイースタンSC(香港)に勝って勝ち点を9に伸ばしても、最終節で広州と水原の直接対決があるため、川崎Fは最終節に勝って勝ち点10とすれば、広州と水原のいずれかを必ず上回ることになる。

 自力でのグループリーグ突破に可能性を残し、5月9日の最終節でホームに迎える相手は前節終了時点で1分3敗の最下位イースタン。とはいえ、そのイースタンに敵地で唯一の勝ち点を献上しているのが川崎Fでもある。「我々は何も成し遂げていない。気持ちを緩めず、最後、ホームで勝ってグループリーグを突破したい」と鬼木監督。確実に勝ち点3を奪い、3年ぶり4度目の決勝トーナメント進出を成し遂げたい。

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