beacon

今季限りで引退のラーム、リーグ5連覇で有終の美「これは当たり前のことじゃない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

今季限りで現役引退するフィリップ・ラーム

[4.29 ブンデスリーガ第31節 ボルフスブルク0-6バイエルン]

 バイエルンが圧倒的強さでドイツ王者としての地位を確固たるものにした。29日、ブンデスリーガ第31節でボルフスブルクと対戦し、6-0で快勝。3試合を残して2位ライプツィヒとの勝ち点差を『10』に広げ、ブンデスリーガ史上初となる5連覇を達成した。

 試合前の時点で2位ライプツィヒが引き分けに終わっていたため、勝てば優勝が決まることが分かっていたバイエルン。前半18分にDFダビド・アラバが直接FKを沈め、幸先よく先制すると、31分にはFWトーマス・ミュラーの左クロスをFWロベルト・レバンドフスキが右足で叩き込み、2-0とリードを広げる。さらに45分にも左サイドからの折り返しをレワンドフスキが左足で押し込み、3-0で前半を終えた。

 後半も攻撃の手を緩めないバイエルンは21分にMFアリエン・ロッベンが左足ミドルをゴール右隅にねじ込み、4-0。数的優位に立った35分にはポストの跳ね返りをミュラーが押し込み、さらにリードを広げると、40分にはMFヨシュア・キミッヒが6-0の圧巻のゴールラッシュを締めくくった。

 今季限りで現役引退するDFフィリップ・ラームが、自身9度目のリーグ制覇で有終の美を飾った。バイエルンの下部組織出身で、2002-03シーズンにトップチームへ昇格して以降、2003-04シーズンからの2年間に渡るシュツットガルトへのレンタル移籍を除いて常にバイエルン一筋でプレーしてきたラーム。今季のチャンピオンズリーグ、DFBポカール(ドイツ国内杯)はすでに敗退しているが、現役最後になんとかリーグ制覇だけは死守した。

 クラブ公式サイトによると、ラームは「これはチームの大きな功績だ。僕たちがブンデスリーガでやってみせた、シーズン終了4節前に優勝を決めたこと、常に勝つこと、これは当たり前のことじゃない。最初の数分を見たなら、真のボルフスブルクがどんなものかわかっただろう。彼らはプレッシャーをかけ、堅い守備を見せ、カウンターを狙ってきた。彼らにも1、2回チャンスはあった。僕たちは正しいタイミングでゴールを決めた。プレーする喜びを掻き立てることができた。そうなったら、どんな相手にとっても難しいだろう」と胸を張った。


●ブンデスリーガ2016-17特集

TOP