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残留争い直接対決は大差で明暗…高徳HSVが16位転落、宇佐美アウクスブルクは降格圏脱出

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DF酒井高徳は度重なるポジション変更にも対応したが、チームは完敗で16位に転落した

[4.30 ブンデスリーガ第31節 アウクスブルク4-0ハンブルガーSV]

 ブンデスリーガは30日、第31節3日目を行い、FW宇佐美貴史の所属する16位アウクスブルクはホームでDF酒井高徳の所属する15位ハンブルガーSVと対戦し、4-0で快勝した。宇佐美は4試合ぶりのメンバー外だったが、チームは降格圏を脱出し、13位に浮上。一方、残留争い直接対決に惨敗したハンブルガーSVは3連敗で2部との入れ替え戦に回る16位に転落した。

 勝ち点1差で迎えた残留争い直接対決は意外な大差がついた。前節終了時点で残留圏ぎりぎりの15位につけていたハンブルガーSVだが、GKレネ・アドラー、GKクリスティアン・マテニアの負傷により、第3GKのトム・ミッケルが初先発。序盤のピンチはミッケルの好守でしのいだが、前半28分、ついにゴールを許してしまう。

 MFジョナタン・シュミットが右サイドを強引に突破すると、グラウンダーの折り返しをMFハリル・アルティントップが右足でゴール左隅に流し込み、アウクスブルクが先制点。前半42分にはMFフィリップ・マックスがFWアルフレズ・フィンボガソンとワンツーの形で左サイドを駆け上がり、折り返しにファーサイドへ詰めたアルティントップが右足で押し込み、リードを2点に広げた。

 前半を0-2で折り返したハンブルガーSVは後半開始から2人を交代し、システムも4-2-3-1から中盤をダイヤモンド型にした4-4-2に変更。ダブルボランチの一角で先発した酒井は右サイドハーフにポジションを変え、後半18分からは左サイドバックに移ったが、試合の流れを変えることはできなかった。

 後半31分、アウクスブルクは右サイドからのアーリークロスに走り込んだマックスがワントラップから左足を振り抜き、3-0。同40分にもカウンターから途中出場のFWラウール・ボバディジャがゴール前に抜け出し、GKとの1対1を冷静に制し、ダメ押しの4点目を奪った。

 試合はアディショナルタイムもほとんどなく、そのままタイムアップ。4-0で快勝したアウクスブルクは2試合ぶりの白星で勝ち点を35に伸ばし、ハンブルガーSV、ボルフスブルク、マインツを抜いて16位から13位に順位を3つ上げた。ハンブルガーSVは入れ替わる形で16位に後退したが、15位ボルフスブルク、14位マインツとは同じ勝ち点33。勝ち点35の13位アウクスブルク、同36の12位レバークーゼンも含め、12位から16位まで5チームが勝ち点3差にひしめく大混戦のまま、残りは3試合となった。

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