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広島の元10番が古巣との一戦に勝利…MF高萩「1点差のゲームをものにできるのがFC東京の良さ」

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MF高萩洋次郎は負傷も癒えて1か月ぶりに先発フル出場

[4.30 J1第9節 FC東京1-0広島 味スタ]

「勝ちたかっただけです」。ユース時代から12年プレーした古巣・サンフレッチェ広島との初めての対戦を終え、感想を記者からたずねられたFC東京のMF高萩洋次郎は、シンプルにそう答えた。

 試合は1-0でFC東京が勝利。試合終了後、FC東京サポーターへのあいさつを終えた高萩は、1人チームから離れてアウェーゴール裏の広島サポーターのもとへ。温かい拍手で迎えられた。

 12年から14年までの3年間、高萩の指揮官を務めた広島の森保一監督は「改めていい選手」とプレーぶりを語った。「試合をコントールできる」「味方を使って、自ら前線に飛び出せる」「守備でも我々が攻めるポイントを抑えた」と賞賛する。

 高萩はダブルボランチの一角として先発フル出場。守っては広島の配給役であるMF青山敏弘にプレッシャーをかけ、森保監督が挙げたような活躍を見せた。「ボールホルダーを自由にさせないというのが大事だった」と高萩は試合を回想した。

 0-0の焦れる展開が68分間続いたが「これがFC東京の良さだと思って自信持ってやってました」とFC東京の背番号8は振り返った。「時間とともにスペースは空いてくると思った。セットプレーで(得点が)入りましたけど、それも強みなので。1点差のゲームをものにできるのがFC東京の良さだという自信がある」。3季ぶりに日本でプレーする30歳のMFは、新天地で確かな自信をつかんでいる。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第9節 スコア速報

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