beacon

揺るぎなき信頼…U-20代表主将は坂井大将!! 指揮官「声に出していくタイプではないが――」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-20日本代表MF坂井大将

 キャプテンマーク、そして背番号10が託された――。2日に発表されたU-20W杯メンバー。その多くが昨年10月のAFC U-19選手権優勝メンバーであり、当時主将を務めたMF坂井大将(大分)もU-20W杯メンバーに選出された。所属クラブでは出場機会をつかめず、今季のリーグ戦出場はわずか1試合、その出場時間も3分だけだ。しかし、チームが発足した当初からリーダーシップを発揮してきた坂井への内山篤監督の信頼は厚かった。

「彼はブラジルW杯でトレーニングパートナーとしてチームに帯同し、(13年)U-17W杯、前回のミャンマー(14年AFC U-19選手権)、今回も一次予選から経験している」と経験値を評価するだけでなく、チームになくてはならないキャプテンだと続けた。「彼はピッチ上でも、ピッチ外でも非常にバランス感覚に優れている。決して、いろんなことを声に出していくタイプではないが、チームを冷静に引っ張ってくれる」。

 4月の千葉合宿時に坂井はクラブで出場機会をつかめない状況を、「苦しい状況が続いている」と答えながらも、「でも、しっかり自分の中で耐えて、ここを乗り越えたら良いことがあると思っている。試合に出れていないけど、練習や練習試合を無駄にしないようにやっていく」と前を向き、力強く語っていた。

 そして、メンバー入りが発表され、「チームが今まで積み上げてきたものをピッチの上で表現すること、自分自身チャレンジすることを忘れずに積極的にやっていきたい」とクラブを通じて意気込みを示した。指揮官の厚い信頼を得るキャプテンは、チームの先頭に立つ覚悟を持って世界大会に挑もうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

●U-20W杯韓国2017特集ページ

TOP