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闘莉王は名古屋サポにも深々一礼…注目決戦、J2でも豊スタに史上2位の観衆

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名古屋グランパス京都サンガF.C.は1-1のドローで終了した

[5.3 J2第11節 名古屋1-1京都 豊田ス]

 豊田スタジアムで行われた名古屋グランパス京都サンガF.C.の一戦は、1-1の引き分けに終わった。

 2位名古屋と17位京都の対戦。開幕前の予想ではともにJ1昇格を争うライバルと見られた両チームの一戦、そしてゴールデンウィークの注目カードに、リーグ戦では豊田スタジアム史上2番目となる3万6755人のサポーターが詰めかけた。

 前節の群馬戦で4発快勝し、3戦ぶりの勝利を挙げた名古屋だが、その試合でFW永井龍とDF内田健太が負傷。FW佐藤寿人も故障欠場が続いており、主力に故障者が出始めている。

 一方の京都はDF田中マルクス闘莉王が4月15日の愛媛戦で復帰。いきなりハットトリックの活躍を見せると、3戦連続ゴールでチームは3戦負けなし。FWとしての先発が続くなど、最前線からチームを引っ張っている。

 またこの試合は闘莉王にとっては昨年まで在籍した古巣との一戦。京都には名古屋在籍経験者が多く所属しており、この試合も闘莉王を含め4人(DF本多勇喜、DF石櫃洋祐、FW小屋松知哉)が先発。ベンチにもMF望月嶺臣が座った。

 立ち上がり、気持ちよく入ったのは名古屋だった。前半7分にはゴール前左でFKを獲得。MF田口泰士が直接狙うと、弾丸シュートはGK菅野孝憲の好守にはばまれたが、京都ゴールに迫った。

 しかし京都もハイプレスを仕掛けるなど、名古屋にプレッシャーをかけてゲームの流れを引き寄せる。前半27分にMFハ・ソンミンが左足を痛めて負傷交代するアクシデントはあったが、徐々に名古屋陣内でゲームを運ぶ時間を増やしていく。

 すると前半40分、京都がスコアを動かす。ゴール前でFKを獲得すると、FWケヴィン・オリスが味方選手に預けて位置をずらす。壁に入った名古屋の選手が前に出た隙間をケヴィン・オリスのシュートが射貫くと、GK楢崎正剛も弾道を見送るしかなかった。

 ビハインドで折り返した名古屋は後半から今季初先発だったMF田鍋陵太を下げてFWフェリペ・ガルシアを投入。FWシモビッチとの2トップにして、FWで先発していたFW杉森考起を左MFに落とした。そして後半11分にはその杉森を下げてFW杉本竜士を投入して同点弾を目指す。
 
 しかしなかなかゴールネットは揺らせない。後半13分のDF宮原和也のミドルシュートは左ポストを直撃。跳ね返りが菅野に当たったがそのままゴールラインを割った。同24分には田口のシュートがDFに当たってゴールに向かう。だがこれも菅野にポストに顔面をぶつけながらもボールをかき出され、ゴールを決めることは出来なかった。

 だがこのまま京都が逃げ切るかと思われた後半アディショナルタイム1分、左クロスからチャンスを作ると、シモビッチがゴール前の競り合いから粘る。そしてこぼれ球を強引に押し込み、土壇場で名古屋がドローに持ち込んだ。

 試合後には闘莉王ら元名古屋の選手が名古屋のゴール裏にもあいさつに訪れた。闘莉王は名古屋のゴール裏前で深々と一礼。名古屋サポーターもブーイングと拍手で迎えていた。

▽名古屋、リーグ戦での豊田スタジアムの最多入場者ランキング
1 3万8966人 2014年5月3日 J1第11節 対C大阪(●1-2)
2 3万6755人 2017年5月3日 J2第11節 対京都(△1-1)
3 3万5617人 2002年11月30日 J1第2S第15節 対磐田(●2-3)
4 3万4471人 2002年8月3日 J1第1S第12節 対鹿島(〇2-1)
5 3万4436人 2008年5月3日 J1第10節 対G大阪(●1-2)

(取材・文 児玉幸洋)
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