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徳島DF馬渡の代役が大仕事! ホーム2年ぶりゴールのDF内田裕斗「絶対点を取ってやろうと」

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逆転ゴールを挙げたDF内田裕斗

[5.3 J2第11節 徳島2-1福岡 鳴門大塚]

 7位徳島ヴォルティスがホームで5位アビスパ福岡を2-1で下した。前半20分に失点を喫するも、同24分にMF島屋八徳が同点弾を挙げ、後半8分にはDF内田裕斗が逆転ゴールを奪取。福岡を抜き、5位に浮上した。

 徳島は前節の千葉戦(0-2)から先発2人を変更。FW杉本太郎と、千葉戦でボールボーイを小突いて2試合の出場停止処分を受けたDF馬渡和彰に代わり、内田が5試合ぶり、MF山崎凌吾が9試合ぶりにスタメン起用された。スタートの布陣は4-2-3-1。内田が馬渡の左サイドバック、山崎は最前線に入った。

 一方、福岡も前節の東京V戦(1-0)から2人のスタメンを入れ替えて臨んだ。DF駒野友一とMF山瀬功治に代わり、DF下坂晃城が2試合ぶり、MF末吉隼也が今季初となる先発出場。今季5得点のFWウェリントンがMFウィリアン・ポッピと2トップを組む3-4-1-2で、今季2度目の連勝を狙った。

 立ち上がりはホームの徳島が攻勢を仕掛けたが、先制したのは福岡。前半20分に右CKを獲得すると、MF末吉隼也が右足でニアを狙ったクロスを送る。味方に合わずにファーへ流れたボールにDF實藤友紀が反応し、抑えの利いた右足のシュートをゴール左に突き刺した。實藤はこれが今季初得点。さらに自身の出身地である徳島県での凱旋ゴールにもなった。

 しかし、福岡の先制から4分後にホームの徳島が同点に追いつく。前半24分、MF前川大河が自陣中央から左サイドの高い位置までドリブルで運び、相手守備の隙間にポジションを取っていた島屋に縦パス。前を向いて受けた島屋はPA内左に進入し、対峙した實藤を左右に揺さぶると、右足の鋭いシュートでニアを撃ち抜いた。

 島屋の6試合ぶりとなる今季3得点目でスコアをタイに戻した徳島は、後半8分に逆転に成功する。馬渡に代わって左サイドバックを務めた内田がDF亀川諒史からボールを奪い、そのまま追走する亀川を振り切ってPA内左に進入。角度のない位置から左足を強振すると、GK杉山力裕の左手をかすめたボールが右ポストを叩いてネットを揺らした。

 待望の今季初ゴールを決め、5試合ぶりのスタメン起用に応えた内田。ホームでは2015年4月5日に行われたJ2第6節・岡山戦(1-2)以来、759日ぶりの得点となった。逆転を許した福岡は終盤まで猛攻を仕掛けたが、DFヴァシリェヴィッチを中心とした徳島の守備を崩せず、4試合ぶりの黒星で9位に後退。逃げ切った徳島が2試合ぶりの白星を飾り、5位に順位を上げた。

 前節の千葉戦で起きた馬渡の乱暴行為が大きな波紋を呼んだ徳島だったが、その馬渡の代役を担った内田が鮮やかな逆転ゴールを奪い、チームを取り巻く嫌なムードを払拭。試合後のインタビューで「今季は悔しい時期が続いたので、絶対点を取ってやろうという気持ちでやっていた」と明かした勝利のヒーローは、「でもこれを続けないと意味がないですし、チームが勝たないと上に行けないので、チームが勝つために自分ができることをこれからも続けていきたいです」と、さらなる活躍を誓った。


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