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[MOM2107]日体大柏MF有坂翔耶(3年)_強豪対決制したチームで一際光った1ボランチ

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日体大柏高MF有坂翔耶

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 日体大柏高 3-1 中央学院高 日体大柏高G]
 
 1ボランチとしてボールの取りどころになりつつ、得意の攻撃面では長短の正確なパスと相手をいなすようなボールキープも見せていた。中央学院高との強豪対決を制した日体大柏高の中で特に大きかったMF有坂翔耶の存在感。まさに柱と言えるようなどっしりとした構えから攻守で役割を果たして快勝に貢献した。

 中央学院の鋭いプレッシングの前にパスを引っ掛けられたシーンもあり、本人は「もっと精度を上げたい」と反省していた。それでも自身のストロングポイントについて「展開力」と説明する有坂のスペースへ落とすパスがチームのチャンスにつながっていたことは確か。「自分はいつも前の3人を意識していて、良い動きしてくれるので良いボールで応えたいと思っている」。タイミング良く放たれる正確なキックが相手を押し下げ、また決定機も生み出していた。

 4-3-3システムの1ボランチに位置している松田は中学生時代までSHで、小学生時代にはFW。憧れの選手は攻撃的なMFのメスト・エジル(アーセナル)だという。潰し役としても目立つMFだが、「攻撃が好き」と公言する有坂の攻め上がった際のプレーは魅力のひとつ。後半にはラストパスがオフサイドになったものの、PAで相手DFを引きつけ、かわす動きを見せるなど高いテクニックを発揮していた。

 柏U-15時代も指導している酒井直樹監督が「かなり伸びましたね」という有坂は「まず体力上げてもっと走らないといけない。そして守備でもっとしっかり潰せる選手。ボール取って攻撃の起点になれる選手、ラストパスで得点場面に絡める選手になりたい」とさらなるレベルアップ宣言。目標の全国制覇へ向けて、よりチームの勝利に貢献できる選手になる。

(取材・文 吉田太郎)

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