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[MOM2108]市立柏MF福島健太郎(3年)_「絶対にいなければいけない存在」が勝利へ導くスルーパス

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 関東大会千葉県予選1回戦 渋谷幕張高 0-3 市立柏高 日体大柏高G]

 後輩のFW戸木翔太(2年)が「絶対にいなければいけない存在です」と評した大黒柱が、自信を持っているプレーでチームに白星をもたらした。前半25分、市立柏高は左中間でボールを持った10番MF福島健太郎主将(3年)がスルーパス。これで強引にDFを振り切った戸木が先制ゴールを決めた。

 福島はその3分後にも左サイドのスペースへスルーパスを通し、それが起点となって2点目のゴール。「(敵陣中ほどの)あの位置で前向いたら自信があるので、そこでボールを受けられたのが良かったと思います」。自信を持っている動きで2点を演出したMFは個でサイドを突破したり、相手のプレッシャーを軽くいなしてボールをキープしたりするなど最も目立つ存在となっていた。

 関東大会予選で4強入りした昨年からの主力MFは今年への意欲十分。「市柏のサッカーを出して勝ちにこだわっていきたい」。そのチームの中心として存在感あるプレーを目指しているという福島は言葉通りのプレーでチームを牽引し、勝利へと導いた。

「これからリーグ戦、トーナメントが続いて行く中でゴールも奪えるし、起点にもなれるし、ゲームも作れるしという選手になりたい」。

 この日は攻撃の起点となり、得点に繋がるパスも出したが、後半は押し込まれる展開の中で思うようなプレーができなかった時間帯もあるだけに満足することはない。チームの柱として高い意識を持って貪欲に勝利を目指し、どの試合でも市立柏を勝たせるようなプレーを続ける。
 
(取材・文 吉田太郎)

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