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[Rookie League]テンポよく攻め続けた静岡学園が帝京三に快勝、開幕2連勝

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MF藤田悠介静岡学園高の攻撃の中心に

[4.30 Rookie League A Group第2節 帝京三高 0-3 静岡学園高 時之栖裾野G]

 30日、関東・静岡の強豪18校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦を通して成長を目指す2017 Rookie League第2節を行い、静岡学園高(静岡)が帝京三高(山梨)に3-0で快勝。開幕2連勝を飾った。

 静岡学園は前半7分に左SB中辻涼雅が先制ゴール。24分には静学らしい崩しから最後はFW松村優太のラストパスをFW奥田友惟が決めて2-0と突き放す。セゾンFC(滋賀)でもチームメートだったMF西谷大世とダブルボランチを組んで攻撃を組み立てたMF藤田悠介は、「(西谷とのコンビは) やりやすいです。前半に2点獲れていい流れを作れて、そのまま後半も行けて良かった」と振り返る。

 一方、開幕戦で前回優勝校の前橋育英高を3-4と追い詰めている帝京三はともにスピードのある右SB千葉大翔と左SB渡邊春斗の両DFの攻め上がりを活用した攻撃。後半はMF加藤和尊を中心に中盤でボールを落ち着いて動かし、相手の背後を突く俊足FW望月翔生が決定的なシュートへ持ち込んだ。

 だが、加藤が「自分たちがボール持っているにもかかわらず、勝手にスピード上げて潰れて相手にボール渡してしまうシーンが多くて、それできつくなって最後のところ我慢できなかったのが敗因」と語ったように、試合を通して自らボールをミスでボールを失ってしまっていた帝京三は追撃ゴールを奪うことができない。

 逆に、藤田と西谷がドリブルでショートパスで相手を剥がしたり、右SB田中太晟が強引なドリブルからゴールを狙うなど、運動量を落とさずに攻め続ける静岡学園は後半31分、右サイドでDFを振り切った松村がドリブルコースを縦から横へと変え、一気に中央まで持ち込んで左足シュート。これを決めて3-0で快勝した。

 テクニシャン揃いの静岡学園の攻撃をリードした藤田は先輩MF大島僚太を憧れの選手として挙げる。そしてRookie Leagueの目標について「ゆったりつなぎながら引きつけてきた時に楔入れたりして自分でリズムをつくっていきたい。バックライン、中盤、トップ全部で繋いで、相手にボールを身体にも当てられないくらい繋いでいきたい」。静学スタイルにこだわって、Rookie Leagueでもプレーした先輩のように、静岡学園で活躍して将来を切り開く。

(取材・文 吉田太郎)
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