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疑惑の判定も…ドルトムントが直接対決制し3位浮上、CLストレートインに前進

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前半4分、MFマルコ・ロイスが先制点を決めるもホッフェンハイムの選手はオフサイドをアピールする

[5.6 ブンデスリーガ第32節 ドルトムント2-1ホッフェンハイム]

 ブンデスリーガは6日、第32節2日目を行い、MF香川真司の所属する4位ドルトムントはホームで3位ホッフェンハイムと対戦し、2-1で競り勝った。香川は2試合ぶりのベンチスタートとなり、後半35分から途中出場。チームは直接対決を制し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)にストレートインで出場できる3位に浮上した。

 ドルトムントが立ち上がり早々に先手を取った。前半4分、MFラファエル・ゲレイロの浮き球のパスに走り込んだMFゴンサロ・カストロがトラップしたボールを背後からMFマルコ・ロイスがかっさらって右足でシュート。GKの股間を抜き、先制のゴールネットを揺らした。

 カストロがボールに触れたとき、ロイスの位置はオフサイドポジションだったが、主審はカストロのトラップが空振りだったと判断したか、ホッフェンハイム側の抗議もかなわず、ドルトムントの得点が認められた。

 さらに前半13分、浮き球を肩付近でトラップしたロイスが左クロス。これがPA内でDFパベル・カデラーベクの手に当たり、ドルトムントがPKを獲得した。ホッフェンハイムの選手はカデラーベクのハンドの前にロイスのトラップがハンドだと主張し、主審に猛抗議。立て続けに不運な判定に見舞われたが、PKのキッカーを務めたFWピエール・エメリク・オーバメヤンはゴール左に外してしまい、追加点とはならなかった。

 前節終了時点で4位ドルトムントと勝ち点1差で3位につけるホッフェンハイム。来季の欧州CLにストレートインで出場できる3位以内確保へ、アウェーとはいえ負けられない一戦だったが、なかなか1点を奪えない。前半22分、右クロスに合わせたFWサンドロ・ワーグナーのヘディングシュートもGKの正面を突き、1点ビハインドで折り返した後半も同点ゴールが遠かった。

 ドルトムントも後半19分、DFマティアス・ギンターの左足ミドルはクロスバーの上へ。同28分にはMFウスマン・デンベレが右サイドを縦に突破し、マイナスの折り返しにロイスが合わせたが、枠を捉えられなかった。

 後半35分、ロイスとデンベレに代えてMFセバスティアン・ローデと香川を投入。試合を決める2点目を取りに行くと、直後の37分にDFウカシュ・ピシュチェクの右クロスにファーサイドのゲレイロがボレーで合わせ、左ポストに当たった跳ね返りをオーバメヤンが頭で押し込んだ。

 オーバメヤンの得点ランキングトップタイに並ぶ今季28ゴール目で2-0とリードを広げたドルトムント。後半41分にギンターが与えたPKをFWアンドレイ・クラマリッチに決められ、1点を返されたが、そのまま2-1で逃げ切った。2試合ぶりの白星で勝ち点を60に伸ばしたドルトムントは同58のホッフェンハイムを抜いて3位に浮上。来季の欧州CL本選出場に大きく前進した。

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