beacon

J1経験豊富な猛者ズラリ…先発5人変更の福岡、ウェリントン弾で松本に競り勝つ

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.7 J2第12節 松本0-1福岡 松本]

 勝ち点で並ぶ7位松本山雅FCと9位アビスパ福岡の直接対決は、アウェーの福岡が1-0で制した。FWウェリントンが前半22分に挙げた先制点を守り切り、2試合ぶりの白星。暫定でJ1プレーオフ圏内の5位に浮上した。

 松本は前節の大分戦(0-0)から先発1人を変更。MFセルジーニョに代わり、MFパウリーニョが5試合ぶりにスタメン出場を果たした。フォーメーションはお馴染みの3-4-2-1。ウェリントンら福岡の強力なアタッカー陣を警戒したのか、攻撃に特徴のあるMF宮阪政樹を1列上げてシャドーで起用し、人に強いパウリーニョを中盤の底に据えた。

 一方、福岡は前節の徳島戦(1-2)から一気にスタメン5人を入れ替えた。DF岩下敬輔が6試合ぶり、MF駒野友一とMF山瀬功治が2試合ぶり、FW坂田大輔が今季初、FWジウシーニョが移籍後初となる先発出場。J1経験も豊富なベテランたちを多く起用し、ジウシーニョがトップ下に入る3-4-1-2の布陣で同勝ち点の直接対決に臨んだ。

 松本の反町康治監督と福岡の井原正巳監督は2008年の北京五輪で指揮官とコーチだった間柄。過去のリーグ戦通算対戦成績は松本が4勝2分と圧倒していたが、立ち上がりは互いに守備への意識が高く、堅い展開となった。

 ファーストシュートは福岡。前半6分に左サイドのウェリントンがボールを落とすと、受けた坂田がドリブルで切れ込み、PA手前左から左足を振り抜く。しかし、シュートはゴール左外にそれた。

 松本は福岡のターゲットとなるウェリントンに対し、DF飯田真輝らを中心に厳しくマーク。時にはパウリーニョやMF岩間雄大も加勢し、相手のストロングポイントを消しながら先制を狙った。前半13分には右CKから宮阪が送ったクロスがクリアされ、PA手前中央にいたパウリーニョがこぼれ球に反応。右足のインステップでボールをとらえるが、ジャストミートできず、クロスバーの上にふかしてしまった。

 スコアレスのまま迎えた前半22分、それまでフィニッシュシーンがなかったウェリントンが攻め方に変化をつける。最終ラインからボールを預かったピッチ中央のMF三門雄大が、右足で左サイドへ大きく展開。DF田中隼磨に頭で触られたボールをMF亀川諒史が拾うと、PA内左へ持ち込み、右足で中央に蹴り込む。前線に張ることなく、亀川がボールを持った時点では後方に残っていたウェリントンだったが、クロス態勢に入った瞬間にスピードを上げ、ゴール前に進入。ダイレクトで右足のシュートを突き刺し、ワンチャンスを仕留めてみせた。

 エースの2試合ぶりとなる今季6得点目で均衡を破った福岡は、前半を1-0のまま終了。後半2分には右サイドの駒野がクロスを送り、PA内中央に亀川と山瀬が飛び込むと、対応しようとした田中に当たったボールがゴール右上に飛ぶが、GK村山智彦がビッグセーブを見せて追加点を許さなかった。

 1点を追いかける松本は、後半11分に鋭いカウンターから決定機を作り出す。宮阪がスルーパスを通し、受けたMF工藤浩平がPA内右でGK杉山力裕をかわして倒れながら右足でシュート。だが、右ポストを直撃し、同点に追いつく絶好のチャンスを逃した。

 松本は後半23分に2枚替え。工藤との交代でセルジーニョが投入され、パウリーニョに代わってDFジエゴが移籍後初出場を果たした。同36分にはMF石原崇兆の突破からPA手前右の良い位置でFKを獲得。同38分にキッカーの宮阪が右足でカーブをかけたシュートを放つも、ボールが落ち切らずにゴール上のネットに当たった。

 その後も宮阪のセットプレーなどでゴールを脅かした松本。しかし、福岡が体を張った守備で耐え抜き、1-0で逃げ切った。直接対決を制した福岡は2試合ぶりの勝利で暫定5位に浮上。敗れた松本は4試合ぶりの黒星を喫した。


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2017シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第12節 スコア速報

TOP