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高徳VS武藤の直接対決は痛み分け…残留争いは混沌としたまま残り2節へ

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DF酒井高徳は左サイドバックでの先発出場となった

[5.7 ブンデスリーガ第32節 ハンブルガーSV0-0マインツ]

 ブンデスリーガは7日、第32節3日目を行い、DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVはホームでFW武藤嘉紀所属のマインツと対戦し、0-0で引き分けた。酒井は左サイドバックで6試合連続のフル出場。武藤も2トップの一角で先発し、後半42分までプレーしたが、両チームともに決め手を欠き、残留争い直接対決は痛み分けに終わった。

 前節終了時点で勝ち点33で並び、得失点差でマインツが14位、ハンブルガーSVが2部との入れ替え戦に回る16位につけていた。同じく勝ち点33のボルフスブルクは前日7日に勝利を挙げて勝ち点36に伸ばしていただけに、互いに負けられない一戦だった。

 試合開始早々にマインツが決定機をつくる。前半7分、PAライン付近でセカンドボールを胸トラップしたFWジョン・コルドバが豪快なボレーシュート。GKクリスティアン・マテニアが前にこぼしたところに武藤が猛然と詰めたが、マテニアが体を張って防ぎ、ゴールとはならなかった。

 ハンブルガーSVも前半14分、酒井の縦パスを受けたMFフィリップ・コスティッチがそのまま左サイドを突破。PA内左まで進入し、グラウンダーのクロスを入れたが、GKヤニク・フートが手に当て、味方には合わなかった。コルドバと武藤の2トップを中心に攻撃を仕掛けるマインツは前半40分、コルドバが左サイドからカットイン。右足で強烈なシュートを打ったが、マテニアが横っ飛びで弾き出した。

 スコアレスのまま前半を折り返すと、後半は攻守が目まぐるしく変わる激しい攻防となったが、互いに1点が遠い。マインツは後半33分、DFジュリオ・ドナーティがPA手前の武藤にボールを入れ、横のコルドバ、MFハイロ・サンペリオとつないでサンペリオが強烈な左足シュートを放つが、これもマテニアの好セーブに遭った。

 マインツは後半33分にMFダニー・ラツァが負傷交代。同42分には武藤もDFデニス・ディークマイアーと激しく交錯し、左太腿を痛めたか、そのまま途中交代となった。終盤は両チームの選手が次々と足をつるなど、死力を振り絞る激闘となったが、最後までゴールは生まれず、0-0のスコアレスドロー。勝ち点1を分け合う結果となった。

 残り2試合で両チームは勝ち点34で並び、得失点差でマインツが残留圏ぎりぎりの15位、ハンブルガーSVが入れ替え戦圏ラインの16位。12位レバークーゼンとは勝ち点3差、13位アウクスブルク、14位ボルフスブルクとは勝ち点2差で、勝ち点3差に5チームがひしめく大混戦のまま残留争いはいよいよ佳境を迎える。なお、自動降格圏の17位インゴルシュタットは勝ち点30で、16位ハンブルガーSVとは4差。最下位ダルムシュタットに続いて次節にも降格が決まる可能性がある。

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