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崖っぷちアーセナルが意地の勝利!! 2発快勝でトップ4争いは混沌…マンUは6か月半ぶりの黒星

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古巣に手痛い一撃をお見舞いしたFWダニー・ウェルベック

[5.7 プレミアリーグ第36節 アーセナル2-0マンチェスター・U]

 プレミアリーグは7日、第36節を行った。エミレーツ・スタジアムではアーセナルマンチェスター・ユナイテッドが対戦し、2-0でアーセナルが勝利した。

 4位マンチェスター・シティ(勝ち点69)と勝ち点9差で6位につけているアーセナル(勝ち点60)。システムは3-4-2-1を採用し、守護神はGKペトル・チェフ、最終ラインは右からDFロブ・ホールディング、DFローラン・コシールニー、DFナチョ・モンレアルが入る。中盤は右からMFアレックス・オクスレイド・チェンバレン、MFアーロン・ラムジー、MFグラニト・ジャカ、DFキーラン・ギブス。シャドーの位置にMFメスト・エジルとFWアレクシス・サンチェスが並び、1トップは古巣対決となるFWダニー・ウェルベックが起用された。

 一方、11日にヨーロッパリーグを控えている5位ユナイテッド(勝ち点65)は、大胆な選手選考となった。システムは4-2-3-1。キーパーはGKダビド・デ・ヘア、センターバックには負傷明けのDFクリス・スモーリングとDFフィル・ジョーンズ、右SBは19歳のDFアクセル・トゥアンゼベがプレミアデビューを果たし、左SBにはDFマッテオ・ダルミアンが入った。ボランチはMFアンデル・エレーラとMFマイケル・キャリックがコンビを組み、2列目はMFヘンリク・ムヒタリアン、MFフアン・マタ、FWウェイン・ルーニー。1トップはFWアントニー・マルシャルが務めた。

 アーセン・ベンゲル監督とジョゼ・モウリーニョ監督の“因縁対決”だけでなく、トップ4入りをかけた直接対決としても注目されるこの一戦。ユナイテッドは前半5分、ルーニーがマルシャルの動き出しに合わせてスルーパスを送り、コシールニーの前に入って右足トーキックで狙うもGKチェフのセーブに阻まれる。対するアーセナルは9分、エジルのパスを敵陣中央で受けたサンチェスがスルーパスを送り、ラムジーがPA右から右足を振り抜く。しかしこれは、GKデ・ヘアの好セーブに防がれ、互いに立ち上がりのチャンスをモノにできなかった。

 試合が進むにつれてアーセナルのボールポゼッションが上がっていく。前半26分、右CKのこぼれ球からウェルベックがシュートを放つも相手DFのブロックに阻まれる。31分には、キックフェイントからチェンバレンが右足ミドルシュート。スモーリングに当たってコースが変わったが、GKデ・ヘアの好セーブに遭う。直後にホールディングの不用意なバックパスをルーニーに奪われ、ピンチが訪れたが、ルーニーのシュートをGKチェフがしっかり止め、前半はスコアレスに終わった。

 試合は後半9分に動いた。アーセナルは右サイドのスローインを受けたジャカが中央にボールを運んで左足一閃。エレーラの背中に当たったミドルシュートがゴール左に吸い込まれ、アーセナルが先制する。さらに12分、右サイドからチェンバレンが上げたクロスをウェルベックが頭で合わせ、一気に2-0とリードを広げた。

 2点を追うユナイテッドは後半16分にMFジェシー・リンガード、18分にFWマーカス・ラッシュフォードを投入し、攻撃のリズムを変える。20分、左45度の位置でFKを獲得し、ルーニーが直接狙うもGKチェフの好セーブに阻まれる。29分にもルーニーがゴール左上を狙ったミドルシュートを放つも枠を外れ、アーセナルの集中した守備を崩すことができない。

 アーセナルは31分にジャカの負傷によりFMフランシス・コクラン、39分にはDFエクトル・ベジェリンとFWオリビエ・ジルを入れ、交代カードを使い切った。ユナイテッドも39分にマタに代えて20歳のMFスコット・マクトミネイをトップチームデビューさせた。試合はそのままスコアは動かず、2-0で終了。アーセナルが勝ち点を63に伸ばし、トップ4入りに望みをつないだ。一方。ユナイテッドは昨年10月23日の第9節チェルシー戦以来、リーグ戦26試合ぶりの黒星を喫した。


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