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4発快勝の川崎Fが逆転首位突破!!3年ぶり4度目のACL決勝T進出決める

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前半45分、追加点を決めたDF谷口彰悟(右)がアシストのMF中村憲剛と喜ぶ

[5.9 ACLグループリーグ第6節 川崎F4-0イースタンSC 等々力]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は9日、グループリーグ最終節を行い、G組では3位川崎フロンターレがホームで最下位のイースタンSC(香港)に4-0で快勝し、3年ぶり4度目の決勝トーナメント進出を決めた。同時刻キックオフの試合で首位の広州恒大(中国)と2位水原三星(韓国)が2-2の引き分けに終わったため、川崎Fが逆転で首位に浮上。G組1位での突破となった川崎Fは決勝トーナメント1回戦でE組2位と対戦する。

 勝つか、引き分けでも水原が引き分け以下に終わればグループリーグ突破が決まる川崎Fは5日のJ1新潟戦(3-0)から先発2人を入れ替え、MF中村憲剛が公式戦3試合ぶり、DF奈良竜樹が公式戦2試合ぶりに先発。負傷離脱していたMF家長昭博も2月25日のJ1開幕戦以来のベンチ入りとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 勝てば他会場の結果に関係なく、自力で決勝トーナメント進出が決まる川崎Fは序盤からゲームを支配。前半2分、中村の右CKにDF谷口彰悟が頭で合わせるが、ゴール上へ。その後もボールポゼッションを高めて一方的に攻め込んだが、イースタン守備陣も体を張って跳ね返した。前半10分にはFW小林悠がシュートを打とうとした際に相手選手と交錯し、足首を負傷。担架で運び出されると、一度はピッチに戻ったが、同20分にMF長谷川竜也と交代した。

 前半早々にエースが負傷交代するアクシデントに見舞われたが、前半28分、待望の先制点を奪う。左サイドでボールを持ったDF車屋紳太郎が縦に仕掛け、左足でふわりとしたクロス。前に出たGKが必死に伸ばした腕の上をボールは越え、ファーサイドで待ち構えていたFWハイネルがヘディングで無人のゴールに流し込んだ。

 ハイネルの公式戦2試合連続ゴールでリードを奪うと、その後も立て続けにチャンスをつくる。前半39分、MF大島僚太のミドルシュートをGKが弾き、こぼれ球を長谷川が押し込んだが、オフサイドの判定。同42分には大島の右クロスに1トップで先発のMF阿部浩之が頭で合わせたが、GKの好守に阻まれた。それでも前半終了間際の45分、中村の右CKから谷口が打点の高いヘディングシュート。セットプレーから貴重な追加点を奪い。前半を2-0で折り返した。

 後半立ち上がりの4分には大島のサイドチェンジがズレながらもハイネルが快足を飛ばしてボールをかっさらい、そのままドリブル突破。鋭いフェイントからDF一人をかわしてPA内右に切れ込むと、グラウンダーの折り返しをファーサイドに詰めた長谷川が体ごと押し込んだ。さらに後半8分、中村の右CKに奈良が頭で合わせ、4-0。中村のCKから両センターバックが得点を決め、勝利とグループリーグ突破を決定づけた。

 川崎Fは後半12分、阿部に代えて家長を1トップの位置で起用。右足第一末節骨の骨挫傷及び不顕性骨折で離脱していた家長は2月25日のJ1開幕戦・大宮戦以来、約2か月半ぶりの復帰となった。後半24分、家長の左足ミドルはDFがブロック。同26分には中村の左CKにハイネルが頭で合わせたが、ゴールラインぎりぎりで相手選手がかき出した。後半33分、ハイネルの右クロスをトラップした家長が左足ボレー。決定的な場面だったが、シュートは大きく枠を外れ、5点目とはならなかった。

 4-0の完封勝利で最終節を締めくくった川崎Fは2勝4分の勝ち点10に伸ばし、広州と勝ち点で並ぶと、直接対決の成績で上回り、逆転で首位突破が決まった。決勝トーナメント1回戦の相手はE組2位チーム。E組はすでに鹿島とムアントン・ユナイテッド(タイ)のグループリーグ突破が決まっており、明日10日の最終節で鹿島はホームにムアントンを迎える。鹿島は勝てば1位通過だが、引き分け以下なら2位通過となり、ラウンド16でいきなり川崎Fと激突する。

(取材・文 西山紘平)

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