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「ハットで逆転」貪欲に目指した37歳播戸竜二、意地のPK弾も「1点じゃ物足りない」

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後半アディショナルタイムにPK弾を沈めたFW播戸竜二

[5.10 ルヴァン杯グループA第5節 FC東京4-3大宮 味スタ]

 ベテランストライカーが気を吐いた。後半32分から途中出場した大宮アルディージャFW播戸竜二は2-4で迎えた後半アディショナルタイムにPK弾を沈めた。

 2015年8月29日の天皇杯1回戦栃木ウーヴァFC戦(4-0)以来、約1年8か月ぶりとなる公式戦ゴールとなったが、「僕自身はハットトリックをすれば逆転だと思って試合に入った。1点じゃ物足りない」と目をぎらつかせた。

 後半アディショナルタイム1分、MF大山啓輔のスルーパスに反応した播戸が前を向く。PA内でDF森重真人、吉本一謙に囲まれながらも強引に仕掛けようとすると、吉本のハンド判定を誘い、PKを獲得。「PKを取れたのは良かった。(大山)啓輔からのボールを呼び込む時に、相手DF2人がいながらいい形でもらえて、いいトラップもできた」と胸を張った。

 自らキッカーを務めると、「GKの状態を見ながら蹴った。GKはあまり動いていなかったし、強いボールを蹴れば大丈夫かな」と冷静に右足でゴール右隅に蹴り込み、土壇場で1点差に追い上げる。限られた出場時間の中で結果を残し、「(出場)時間さえあれば自信はある。出たら毎回得点も、得点につながるプレーもしないといけない」と貪欲に語った。

 チームは3-4で競り負け、プレーオフ出場圏の3位磐田と勝ち点7差が開き、2試合を残してグループリーグ敗退が決定。リーグ戦で1勝1分8敗。ルヴァン杯も2分2敗と勝利が遠い。「最後まで諦めない気持ちが大事」と意地を見せた37歳は「チームとしては(終了間際に)1点を取れて、しっかりと仙台戦に向けてファイティングポーズを取れたんじゃないかな」と、戦う姿勢をチームに示した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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