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課題残す試合内容も…U-20代表DF中山雄太「改善は絶対にできる」

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U-20日本代表DF中山雄太(柏)

[5.12 練習試合 磐田 0-1 U-20日本代表 ヤマハ]

 攻守両面において課題が残る試合となった。しかし、U-20日本代表DF中山雄太(柏)は、21日に迎えるU-20W杯グループリーグ初戦南アフリカまでには、「改善は絶対にできる」と前を向いた。

 CBの一角に入った中山はボールを受ければ、正確なパスを左右に散らすだけでなく、前半21分には「自分の特長の一つでもあるし、流れでは最善だと思った」と豪快に敵陣まで持ち上がってMF遠藤渓太(横浜FM)にスルーパスを供給するなど、攻撃のリズムをもたらす。そして、本職の守備でも体を張った守備で簡単にはPA内への進入を許さず、空中戦にも果敢に挑んで相手攻撃をはね返し続けた。

 しかし、細かな部分に目を移せば課題は残る。まずは攻撃面。ボールを保持する展開となっても、なかなかスピードアップさせることができず、最終ラインからのロングボールで局面を打開しようとする場面が多くなってしまう。「ボールを持って(パスコースを)探す時間が一人ひとり長かったし、ビルドアップの部分でのミスもあり、苦しい展開になるボールの回し方があった」。効果的なパス回しができずに、攻撃のリズムが上がらなかったと振り返った。

 そして守備面でも課題を挙げる。3-4-2-1のシステムを採用した磐田に対し、U-20代表は4-4-2を採用。中央のエリアでは、相手のドイスボランチ、2シャドー+1トップをボランチ2枚とCB2枚で対応する数的不利な形となり、簡単に中央のスペースを突かれる場面も目立ち、「相手のフォーメーションがあり、相手の5枚に対しての対応を自分たちがもっと早く見つけないといけなかった」と唇を噛んだ。

 下を向いている暇はない。「改善は絶対にできると思う。そういう部分を見直していきたいし、チーム力という部分でも残された期間で上げられると思う。一瞬一瞬を本当に大事にしながらやっていきたい」。万全の状態でU-20W杯を迎えるためにも、残された時間で課題を克服していこうと視線を上に向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
●U-20W杯韓国2017特集ページ

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