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香川が同点アシストも逆転ならず、3位争いも残留争いも大混戦のまま最終節へ

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前半32分に同点ゴールをアシストしたMF香川真司

[5.13 ブンデスリーガ第33節 アウクスブルク1-1ドルトムント]

 ブンデスリーガは13日、第33節を行い、MF香川真司の所属するドルトムントは敵地でFW宇佐美貴史所属のアウクスブルクと対戦し、1-1で引き分けた。香川は2試合ぶりに先発し、フル出場。0-1の前半32分には同点ゴールをアシストしたが、逆転することはできなかった。宇佐美は3試合連続でベンチ外だった。

 3-4-3のセンターハーフで先発した香川は中盤で積極的にボールに絡み、攻撃を組み立てる。ところが、中盤でコンビを組んでいたMFユリアン・バイグルが右膝を痛め、前半23分に負傷交代するアクシデント。同28分には相手GKからの1本のロングキックでピンチを招き、MFフィリップ・マックスのシュートをGKロマン・ビュルキが弾いたこぼれ球をFWアルフレズ・フィンボガソンに押し込まれた。

 嫌な流れで先制を許したドルトムントだが、直後の前半32分に試合を振り出しに戻す。相手クリアのセカンドボールを拾った香川がペナルティーアーク内から右足でシュート。これをFWピエール・エメリク・オーバメヤンがゴール前で角度を変え、ゴールネットに流し込んだ。

 4月4日のアウクスブルク戦(3-0)以来、6試合ぶり今季通算5アシスト目を記録した香川は前半終了間際にもPA内でパスを受け、ボールを浮かしてかわそうとしたところでボールはDFジェフリー・ハウウェレーウの手に当たったように見えたが、主審の笛は鳴らず。香川は両手を上げてハンドをアピールするなど猛抗議したが、受け入れられなかった。

 来季のUEFAチャンピオンズリーグにストレートインで出場できる3位を確保するためには勝ち点3が欲しいドルトムント。後半16分、PA左手前から香川がフワリと浮かしたクロスを上げ、オーバメヤンがヘディングで合わせたが、GKの好セーブに阻まれる。同36分にはDFマティアス・ギンターの浮き球パスに香川が走り込み、ヘディングシュートを狙ったが、これもGKに横っ飛びで弾き出された。

 終盤は怒涛の猛攻を見せたが、後半38分、香川のスルーパスに抜け出したFWマルコ・ロイスのシュートも枠を捉えられず。そのまま1-1の引き分けに終わり、連勝はならなかった。この日勝利した4位ホッフェンハイムに勝ち点61で並ばれたドルトムントだが、得失点差で「4」上回り、3位をキープ。3位争いは同勝ち点で最終節までもつれ込み、ドルトムントはホームでブレーメン、ホッフェンハイムはホームでアウクスブルクと対戦する。

 前節終了時点で13位のアウクスブルクは苦しみながらも勝ち点1を上積みし、2試合連続ドロー。勝ち点を37に伸ばしたが、14位ボルフスブルク、16位ハンブルガーSVも引き分け、15位マインツが勝利したため、順位はマインツに抜かれて14位に後退した。

 13位マインツ、14位アウクスブルク、15位ボルフスブルクが勝ち点37で並び、2部との入れ替え戦に回る16位ハンブルガーSVは勝ち点35。17位インゴルシュタットの自動降格は決まったが、13位から16位まで4チームが勝ち点2差にひしめく大混戦のまま、運命の最終節を迎えることになった。

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