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武藤が逆転弾&ダメ押しPK獲得!!劇的勝利のマインツは残留が決定的に

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逆転ゴールを決めたFW武藤嘉紀がユニフォームを脱いで喜びを爆発させる

[5.13 ブンデスリーガ第33節 マインツ4-2フランクフルト]

 ブンデスリーガは13日、第33節を行い、FW武藤嘉紀の所属するマインツはホームでフランクフルトと対戦し、4-2で逆転勝ちした。6試合ぶりのベンチスタートとなった武藤は0-1の後半開始から途中出場。2-2で迎えた後半31分に武藤が逆転弾を決めるなど2得点に絡み、4試合ぶり勝利の立役者となった。

 前節終了時点で2部との入れ替え戦に回る16位ハンブルガーSVと同じ勝ち点34で並んでいた15位マインツ。自動降格となる17位インゴルシュタットとも勝ち点4差と、まさに土俵際で残り2節を迎えた。

 ともにシュートを打ちながらもゴールを割れない状況が続く中、先に均衡を破ったのはアウェーのフランクフルトだった。前半42分、右後方からMFアイメン・バルコックが左足でゴール前に入れたボールをFWブラニミール・フルゴタが胸トラップ。PA内左から左足で流し込み、先制に成功した。1点リードで折り返した後半5分にもフルゴタのヘディングシュートからGKが弾いたボールをFWハリス・セフェロビッチが押し込み、2-0と突き放した。

 マインツは後半開始からMFレビン・エズトゥナリに代えて武藤を投入し、武藤とFWジョン・コルドバが2トップを組んだ。2点を追う展開となったが、後半15分、1本のパスで最終ラインの背後を取ったコルドバがドリブルで独走。GKとの1対1から豪快に右足を振り抜き、まずは1点を返した。さらに直後の17分、右FKからDFシュテファン・ベルがヘディングで叩きつけると、ワンバウンドしてゴールネットを揺らし、2-2の同点に追いついた。

 そして迎えた後半31分、武藤が値千金の決勝点を奪う。中盤でボールを持ったFWボージャン・クルキッチがPA右手前からゴール前にクロス。これを武藤がヘディングでゴール左上隅に流し込み、逆転ゴールを叩き込んだ。ユニフォームを脱いで上半身裸となり、喜びを爆発させる武藤。このパフォーマンスでイエローカードを受けたが、2試合ぶり今季通算5得点目が貴重な勝ち越し弾となり、3-2と試合をひっくり返した。

 さらに後半アディショナルタイムにもPA内左で仕掛けた武藤が倒され、PKを獲得。これをFWパブロ・デ・ブラシスがしっかりと決め、4-2と勝利を決定づけた。劇的勝利で4試合ぶりの勝ち点3を獲得したマインツは16位以内を確定させ、自動降格を回避。順位も15位から13位に上げた。

 14位アウクスブルク、15位ボルフスブルクとは同じ勝ち点37で並び、2部との入れ替え戦に回る16位ハンブルガーSVとも勝ち点2差と、僅差で最終節を迎えることになった。ただ、最終節でハンブルガーSV対ボルフスブルクの直接対決があるため、マインツは敵地でケルンと引き分け以上なら自力で残留が決定。敗れた場合でも得失点差で優位に立っており(マインツ-9、アウクスブルク-16、ボルフスブルク-17、ハンブルガーSV-29)、残留は決定的な状況となった。

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