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大前元紀の移籍後初ゴールが劇的V弾!!大宮、今季2勝目で仙台に逆転勝利

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劇的な決勝点を決めたFW大前元紀

[5.12 J1第11節 大宮2-1仙台 NACK]

 J1リーグは14日、第11節を行い、大宮アルディージャはホームでベガルタ仙台と対戦した。後半から途中出場のFW大前元紀が決勝ゴールの活躍を見せ、大宮が2-1で逆転勝利。公式戦の連敗を3でストップし、今季2勝目を挙げた。仙台は2連敗を喫した。

 ホームの大宮は第10節の札幌戦(0-1)から先発3人を変更。DF菊地光将、MFマテウス、FWドラガン・ムルジャがスタメンに入り、キャプテンの菊地は6試合ぶりの復帰となった。
 仙台は第10節のFC東京戦(0-2)から先発1人を変更。DF菅井直樹に代えてDF蜂須賀孝治が5試合ぶりに先発に入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは大宮が厚みのある攻撃を仕掛けた。開始早々の前半1分、相手のパスミスがMF茨田陽生に渡ると、FW江坂任、FWドラガン・ムルジャとつなぎ、MF瀬川祐輔が左約25mの位置から強烈な右足ミドル。シュートは枠をとらえたが、GKシュミット・ダニエルが落ち着いてキャッチ。その後も茨田の鋭い縦パス、マテウスの推進力ある突破から仙台ゴールに迫った。

 しかし、先手を取ったのは仙台だった。前半21分、FWクリスランがDF山越康平に倒され、PKを獲得。クリスランが自らキッカーを務めると、ゴール右隅を狙ったキックはコースを読んだGK塩田仁史が横っ飛びでストップ。それでも、こぼれ球に詰めたクリスランが自ら押し込み、先制に成功した。

 クリスランの2試合ぶり今季4ゴール目で試合を動かした仙台は、前半27分にもクリスランがPA手前から左足ミドルを狙ったが、ゴール上へ。大宮も攻勢を強め、39分、江坂のスルーパスに抜け出した瀬川が左サイドから浮き球のクロスを入れると、相手のクリアボールをDF渡部大輔が右足ミドルで狙ったが、クロスバーを越えた。仙台も43分、左CKからDF増嶋竜也がネットを揺らしたが、GK塩田と接触したDF大岩一貴がファウルの判定となり、追加点とはならなかった。

 0-1で前半を折り返すと、大宮はドラガン・ムルジャに代えて大前を投入し、反撃に出る。江坂と瀬川のツートップに代え、大前は左サイドハーフに入った。仙台は後半5分、左CKからMF梁勇基のクロスを大岩がヘディングシュート。後半10分にはFKの流れからMF永戸勝也がPA手前からミドルシュートを狙ったが、いずれも枠をとらえられなかった。

 大宮も徐々に流れを引き寄せ、反撃に出ると、後半16分、大前の右CKをニアサイドのマテウスがフリックし、山越が渾身のヘディングシュート。先制点につながるPKを献上した山越が汚名返上の一撃を叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 後半19分、大宮は江坂のスルーパスから瀬川がPA内に進入。相手のパスミスを回収した茨田がPA手前からミドルシュートを放ったが、GKが落ち着いてキャッチ。仙台も交代カードを切り、後半23分、梁に代えてMF奥埜博亮を投入。互いにゴールを目指すが、なかなか2点目が奪えない。

 すると、1-1で迎えた試合終了間際に劇的な展開が待っていた。後半44分、後方からのロングフィードに抜け出した大前が巧みなトラップからエリア内に進入。左右に2度の切り返しを入れてDF平岡康裕を冷静にかわすと、GKとの1対1から強烈な右足シュートを叩き込み、土壇場で逆転に成功。背番号10の加入後初ゴールが値千金の決勝点となり、大宮が2-1で逆転勝利を飾った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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