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浦和戦以来4試合ぶり黒星のFC東京…GK林「上位のチームに勝つのは難しい」

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FC東京の今季の6勝はすべて完封勝利

[5.14 J1第11節 FC東京1-2柏 味スタ]

 ともにリーグ戦で3試合連続無失点中。いやが上にも両守護神に注目が集まった一戦は、前半12分にFC東京のGK林彰洋が、同15分には柏レイソルのGK中村航輔が、それぞれ直接FKで好セーブを見せるなど、実際にGKが目立つ試合になった。

 しかし、前半33分に柏のMF手塚康平に、ミドルシュートを決められてしまう。「1失点目のところが何よりもですよね。自分のところで止められるのを入れられてしまった」。林はボールに触りながらもゴールを許してしまったことを悔やんだ。ルヴァン杯も含め林にとっての失点は、J1第7節の浦和戦以来、1か月ぶりのことだった。「チームとしても、そこを頼りにしてくれていたので」。失点の責務にかられた。

 後半1分にもFW伊東純也に得点を許し、2失点を喫してしまったが、その後は何度も柏攻撃陣の前に立ちはだかった。「したたかに決めていければ、5点くらい入っていた」と柏の下平隆宏監督が悔しがったように、柏はカウンターから決定機を何度も迎えていたが、ことごとくFC東京の守護神にセーブされた。

 GK林の好守に報いるべく攻勢に出たFC東京だが、柏の守備網に引っかかってしまいチャンスらしいチャンスをつくれないまま時計の針が進み、後半アディショナルタイムにMF田邉草民が1点を返すのが精一杯だった。

「次に向けた話が進んでいる」と、林はチームに苦言を呈することも辞さない構えだ。「いまの状況だと上位のチームに勝つのは難しい。何かを変えないといけないし、何かを追加しないといけない。それをいまやらなければやばいし、チームを変えるためには、声に出して変えていきたいと思います」。柏との上位対決に敗れ、順位をひとつ落とした5位FC東京。次節は同じ勝ち点19で並ぶ神戸と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第11節 スコア速報

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