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昇格決定は最終節に持ち越しも…シュツットガルトの1部復帰が確実に

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昇格争い直接対決はハノーファーに軍配が上がった

[5.14 ブンデスリーガ2部第33節 ハノーファー1-0シュツットガルト]

 ブンデスリーガ2部は14日、第33節を行い、FW浅野拓磨の所属する首位シュツットガルトは敵地で3位ハノーファーと対戦し、0-1で敗れた。ベンチスタートの浅野は2試合連続で出番なし。昇格争い直接対決に敗れ、昇格決定は最終節に持ち越しとなったシュツットガルトだが、得失点差で首位を守り、1年での1部復帰を確実なものにした。

 勝てば自動昇格となる2位以内が確定する一戦だったが、立ち上がりからハノーファーに主導権を握られ、劣勢を強いられた。すると前半40分、ハノーファーは中盤でルーズボールを拾ったFWフェリックス・クラウスがドリブルで持ち込み、そのままPA内に進入。体勢を崩しながらも左足でゴール右隅に流し込み、先制点を奪った。

 0-1で前半を折り返したシュツットガルトは後半6分にFWダニエル・ギンチェク、同7分にDFマティアス・ツィマーマンを投入。しかし、ハノーファーの固い守備をなかなか崩せず、攻め手を欠く。ハノーファーは後半31分、MFマルビン・バカロルツの浮き球パスに飛び込んだFWマルティン・ハルニクがダイビングヘッドで合わせたが、GKミッチェル・ランゲラクがセーブ。同40分、右サイドを突破したFWケナン・カラマンの折り返しに合わせたハルニクのシュートも左ポストを直撃し、追加点とはならなかった。

 すると後半41分、ハノーファーをアクシデントが襲う。自陣PA手前でシュツットガルトFWシモン・テロッデを倒したDFサリフ・サネが決定的な得点機会の阻止で一発退場。数的不利の状況に立たされた。しかし、シュツットガルトはこのプレーで獲得したFKのチャンスもMFアレクサンドル・マキシムのキックはわずかにゴール左へ外れ、10人を相手に最後まで1点が遠かった。

  他会場では昇格を争うブラウンシュバイクが0-6で敗れたため、シュツットガルトは引き分けでも昇格決定だったが、そのまま0-1でタイムアップ。8試合ぶりとなる黒星で連勝は5でストップし、昇格争いは最終節までもつれ込んだ。

 粘り勝ったハノーファーは10試合負けなし(7勝3分)とし、2位に浮上。勝ち点66で並ばれたシュツットガルトだが、得失点差で首位をキープした。3位に後退したブラウンシュバイクは勝ち点63。シュツットガルトは21日の最終節でW・キッカーズと引き分け以上なら自力で昇格が決まるが、たとえ敗れても得失点差で優位に立っており(シュツットガルト+23、ハノーファー+19、ブラウンシュバイク+13)、1年での1部復帰はほぼ決定的な状況になった。

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