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チームは昇格確実も“複雑”な浅野「素直には喜べない」

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昇格を確実にし、喜ぶシュツットガルトの選手たち

[5.14 ブンデスリーガ2部第33節 ハノーファー1-0シュツットガルト]

 ブンデスリーガ2部は14日、第33節を行い、FW浅野拓磨の所属する首位シュツットガルトは敵地で3位ハノーファーと対戦し、0-1で敗れた。ベンチスタートの浅野は2試合連続で出番なし。昇格争い直接対決に敗れ、昇格決定は最終節に持ち越しとなったが、得失点差で首位を守り、1年での1部復帰を確実なものにした。

 勝てば自動昇格となる2位以内が確定する一戦で0-1の敗戦。勝ち点66でハノーファーに並ばれたが、2位ブラウンシュバイクが敗れて勝ち点63から伸ばせず、3位に後退したため、3位に勝ち点3をつけて最終節を迎えることになった。シュツットガルトは21日の最終節でW・キッカーズと引き分け以上なら自力で昇格が決まるが、たとえ敗れても得失点差で優位に立っており(シュツットガルト+23、ハノーファー+19、ブラウンシュバイク+13)、1年での1部復帰はほぼ決定的な状況になった。

「1年間を通して戦ってきて、現時点でほぼ(昇格が)確定というのはうれしいこと。僕自身はピッチに立てなかったし、いろんな気持ちもあって素直には喜べないけど、シーズンを通してここまで来れてよかったなと本当に思います」

 浅野は率直な思いを口にした。昨夏にアーセナルから期限付き移籍で加入。ここまで26試合に出場し、4ゴール4アシストを記録しているが、最近2試合は出場機会がない。「僕自身、当然、プレーの質は上げていかないといけないと思うけど、僕の内心では『自分を出してくれ』と思っている。そこは監督が選ぶことで、どういう理由でというのは監督しか分からないので」。悔しい気持ちがないわけではない。それでも「2試合連続(出番なし)で本当に悔しいけど、あと1試合、チャンスはあるので。まずは試合に絡めるように頑張るしかないなと思います」と、次の試合に視線を向けた。

 最終節は昇格決定と2部優勝が懸かっている。「ラスト、僕が試合に出て、結果を残すチャンスが残っている」と。気持ちを切り替える浅野は「このままシーズンが終わらないように、最後までチームのために仕事をしてシーズンを終えられるように、まずは明日から良い準備をするしかない」と、有終の美を飾る優勝&昇格決定弾を貪欲に狙うつもりだ。

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