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「言わなくても分かる」「感覚でできる」U-20日本代表に必殺の“G大阪トライアングル”

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後半開始から右サイドでトライアングルを組んだ(左から)DF初瀬亮、MF堂安律、MF市丸瑞希

[5.15 国際親善試合 U-20日本代表3-2U-20ホンジュラス代表 エコパ]

 阿吽の呼吸があった。1-2で折り返した後半開始からU-20日本代表はMF市丸瑞希(G大阪)をピッチに送り込む。前半は右ボランチだったMF坂井大将が左ボランチにスライドし、市丸が右ボランチに入ると、右サイドハーフのMF堂安律(G大阪)、右サイドバックのDF初瀬亮(G大阪)とともに右サイドで“G大阪トライアングル”を形成した。

 後半16分からは初瀬が左サイドバックに回ったため、実現したのは15分程度だったが、その短時間でも初瀬は「僕と(堂安)律と(市丸)瑞希のコンビネーションもあったし、1タッチでポンポン回すのは中学からやっている。言わなくても分かる関係がある」と手応えを感じていた。

 後半から市丸がボランチに入ったことで「縦パスも入って試合にリズムが出た」と、その“効果”を指摘する初瀬。市丸自身は「(後半は)相手もちょっとバテていたし、メンバーもどんどん代わっていた」ことを差し引いて考えるべきとしながらも、「うまいこといったかなというのは感じた」と、流れを変える役割は果たせたとの自負をのぞかせた。

 堂安、初瀬との関係性についても「(堂安)律と(初瀬)亮は見なくても、いるところが分かる。感覚でできる選手が同サイドにいるのはやりやすい」と認める。「他の選手ともそういう関係をつくれたらもっといいゲームができると思う」と、ボランチとしてG大阪の同僚に限らず連係を高める必要性も口にしたが、“G大阪トライアングル”がU-20日本代表にとって切り札になり得る可能性を十分に示してみせた。

(取材・文 西山紘平)
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