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[MOM2114]阪南大高MF岩丸翼(3年)_2ゴール&PK獲得!10番を得るに相応しい活躍を

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阪南大高MF岩丸翼は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.14 総体大阪府予選6回戦 阪南大高 5-3帝塚山泉ヶ丘高 J-GREEN堺]

 阪南大高は後半開始から出場したMF岩丸翼(3年)が同点ゴールを含む2得点。追撃ゴールに繋がるPKも獲得して逆転勝ちの立て役者となった。

 この日、チームはMF北村隼、FW篠畑純也という1年生アタッカー2人を先発起用した。一方で昨年から出場機会を得ている岩丸はベンチスタート。だが、「悔しくてベンチの時もゴールのイメージをして座っていたのでそこも良かったと思います」と振り返ったMFはチームの危機で躍動する。

 1-3と2点差になって迎えた後半16分、中央から右寄りのスペースを狙ってドリブルで持ち込んだ岩丸はファウルを誘ってPKを獲得。これをCB吉田伸弘主将(3年)が決めて1点差となった。岩丸は直後の17分にもゴール前の混戦から「こぼれ球はいつも狙っている。(実際に)こぼれてきたのであとは決めるだけでした」と豪快に左足を一閃。この一撃がゴールへ突き刺さり、3-3となった。

 岩丸は4-3の試合終了間際にも右足シュートをゴールへ突き刺して2得点。2点差を追う苦しい展開の中で彼の発揮した個人技、得点力が逆転勝ちに結びついた。濱田豪監督も謙虚さを持ってこの日の試合に臨んだ岩丸を評価。本人は「自分が決めて勝とうと思っていたので、そこがああいうシーンに繋がったと思います」と胸を張った。

 この日、岩丸が背負っていた番号は18番。前日の背番号決めの際に岩丸が希望したのは10番だったが、その番号はコーチ陣の指示で1年生のMF斉藤隆が背負うことになった。岩丸は今季、結果を出せていないのに、エースのような振る舞いをしてしまったことを反省。だが、「奪われるのも僕のせい。(10番を)取り返すには活躍するしか無い。きょうの結果に満足せずにやっていきたい」。気持ちを入れ直したMFはチームのために戦い、活躍した。この日の気持ちを持ち続けて次の桃山学院戦へ。いつか堂々と10番を背負えるように、与えられた場で全力プレーをし続けて、必ずチームを勝利へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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