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初瀬亮を突き動かす“2つの悔しさ”…「南アフリカ戦にぶつけたい!!」

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U-20日本代表DF初瀬亮(G大阪)

 左右のサイドを高いレベルでこなし、チームに戦術の幅をもたらす貴重なSB。両足から繰り出される正確なキックは「この日本代表でも、誰にも負けない自信がある」と胸を張るU-20日本代表DF初瀬亮(G大阪)は、今回のU-20W杯で“2つの悔しさ”を晴らそうとしている。

 まず1つ目の悔しさは、所属するG大阪での置かれた立場だった。J1リーグ開幕戦となった甲府戦で途中出場を果たすと、その後はスタメンの座を勝ち取る。しかし、第8節大宮戦から3試合連続で出場がないまま、U-20W杯に臨むU-20日本代表に合流することになった。

「ホンマにガンバで悔しい思いをしてこっちに来たし、ここで見せ付けてやろうという気持ちしかない。来る前の3試合に出れなかったので、その悔しさをぶつけて、帰ったときにガンバで『あいつを使わないといけない』と思われるくらいの気持ちが練習でも出ている」

 そして、2つ目の悔しさは昨年10月に行われたAFC U-19選手権(最終予選)だ。大会メンバーに選出された初瀬だが、「初日でケガをしてしまった」。その影響もあって、「遠征ではスタメンで出ていた」が、初戦のイエメン戦はベンチから試合を見守り、続くイラン戦では先発フル出場を果たしたものの、続くカタール戦では再びベンチを温めることになった。

 その後も先発でピッチに立ったのは準決勝のベトナム戦のみで、全6試合で先発出場は2試合に限られた。当時を振り返ると、「最終予選であまり出られなかったので、悔しさしか残らなかった。最初から試合に出るということを意識していたので、本当に悔しい思いをした」と唇を噛んだ。

 だが、U-20W杯メンバーに選出され、「ホッとしているし、悔しさをぶつける舞台を自分で勝ち取れた」と並々ならぬ決意を持って大会に挑もうとしている。2日後に控えたグループリーグ初戦南アフリカ戦に向けて、「あと2日良い準備をして、南アフリカ戦に本当に悔しさをぶつけたい」と世界の舞台で自身の存在価値を改めて証明する。

(取材・文 折戸岳彦)
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