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警戒していたが…想定超える“悪魔の左足”に西川「なかなか来ないようなシュートが来た」

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後半26分、清水MFチアゴ・アウベスは一時逆転となる左足ミドルを決めた

[5.20 J1第12節 浦和3-3清水 埼玉]

 相手のシュートを称えるべきか、自分たちのミスと責めるべきか。浦和レッズは2-0とリードしながら後半19分からの8分間で3失点を喫し、2-3と逆転を許した。直後にFW興梠慎三の3点目で引き分けに持ち込んだが、悔やまれる展開。DF槙野智章は「サッカーの恐ろしさ。2-0は危ないということをあらためて思い知らされた」とうなだれた。

 好セーブを連発していたGK西川周作が必死に伸ばした腕も届かなかった。2-0の後半19分、FW鄭大世の豪快な左足ミドルで1点を返されると、2-2で迎えた後半26分にもMFチアゴ・アウベスに鮮やかな左足ミドルを叩き込まれた。

 FW興梠慎三は「向こうの2点はスーパーなゴール。シュートがすごいシュートだった」と守備陣をかばうが、西川は「ああいう状況になる前にファウルで止めたり、泥臭いプレーも必要」と指摘。そのうえで「なかなか来ないようなシュートが来た。自分自身、一つ経験値になった」と、悔しさを押し殺して前向きに受け止めた。

 チアゴ・アウベスの得点シーンで対応していたのは槙野だったが、寄せが甘くなった隙を突かれた。「彼の左足、シュートレンジが30mというのは警戒していた。もう少し寄せないといけないし、それまでは抑えていたけど、1本決められたことは反省しないといけない」。チアゴ・アウベスはこれで3戦連発。相手が強烈な左足を持っていることは分かっていたが、その想定を超える威力と技術を見せつけられた。

(取材・文 西山紘平)

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